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接ぎ
「接ぎ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
接ぎの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人間灰」より 著者:海野十三
足が飛んでくるのをヒヤヒヤ気にしながら、しきりとなにか針金を床下から引張りだして
接ぎ合わせていた。電話工事をやっているらしかった。 「オイ何時まで懸るのだ」 「....
「柿色の紙風船」より 著者:海野十三
しい。といって風船が違ったわけでもない。この柿色の風船のように、半端な色花びらを
接ぎ合わせたものは外にない筈だ。 私は同じことを、いくたびも繰り返し繰り返し考....
「蠅男」より 著者:海野十三
に首はスーッと床の上めがけて落ちていく。首のうしろにつづいているのは、男枕を二つ
接ぎあわせたようなブカブカした肉魂。――それでお終いだった。 首と細い胴の一部....
「地球盗難」より 著者:海野十三
は額の裏かなんかにマイクロフォンを置き、それから出た二本の電線をラジオの発振機に
接ぎそれから更に電話線に持っていって接ぐ。すると高周波の電流は電話線を伝わって走....
「死の快走船」より 著者:大阪圭吉
したように東屋氏の側へ寄って覗き込んだ。 成る程|重心板の下端部の、鉛と木材の
接ぎ目の附近に、薄く引っこすったように柔かな粘土が着いている。 「この白鮫号は、....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
大判司は相手に負けないような眼をみはって空うそぶく。 「枝ぶり悪き桜木は、切って
接ぎ木をいたさねば、太宰の家が立ちませぬ。」と、定高は凜とした声で云い放つ。 ....
「超人間X号」より 著者:海野十三
かに、秘密の抜け穴があるんだよ」 「でも、それなら、なんだよ。壁なり床のどこかに
接ぎ目がありそうなもんじゃないか。このとおり、床は厚いコンクリートだし、壁もその....
「月世界探険記」より 著者:海野十三
。 そこで二人は艇内をこじあけて工具をとり出し、パイプと電線とを外から修理して
接ぎあわせ、そして新宇宙艇を再び操縦して地球へ急いだが、快速のため、蜂谷艇長の一....
「獏鸚」より 著者:海野十三
だ。絵で見ると判るが(と彼は壁にかけた獏の写真を指さしながら)、胴のところで丁度
接ぎあわせたようになっているじゃないか」 「うん。それから……」 「それから?…....
「一九五〇年の殺人」より 著者:海野十三
でもあり、ヤーロのようでもあった。よく見ると縦半分に切断した二人の身体を半分ずつ
接ぎ合わせてあった。右がレッドで、左がヤーロ。ちっとも足並が揃わず、二本の手は激....
「東京要塞」より 著者:海野十三
うか」 「さあ。もちろん塔の途中からいくつかに小さく折って持ってきて、こっちで、
接ぎあわすんだろうよ。そのままじゃ、とても船にも載せられないし、陸へあげても列車....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
じたことを白状する。しかし、誰との逢いびきであろう。私が一つの事実と他の事実とを
接ぎあわせたとき、あるおぼろげな観念は浮かんで来たけれども、その結論はやはりまと....
「科学が臍を曲げた話」より 著者:海野十三
避雷針というものがあります。避雷針は屋根の上に尖った金属棒を立て、その下に銅線を
接ぎ、下に下ろし、その尖端を地中に埋めます。銅線の尖端には大きな銅板をつけると一....
「島原の夢」より 著者:岡本綺堂
」と大判司は相手に負けないような眼をみはって空嘯く。 「枝ぶり悪き桜木は、切って
接ぎ木をいたさねば、太宰の家が立ちませぬ」と、定高は凛とした声でいい放つ。 観....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
き附けなくては、
世間を擒にすることは出来ない。
そんなにして据わっていて、膠で
接ぎ合せて、
人の馳走の余物で骨董羹を拵えて、
君の火消壺の中から
けちな火を吹....