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「接見〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

接見の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ある抗議書」より 著者:菊池寛
て居ないのにも拘らず悪人でも、坂下鶴吉の如き悪人でも生きて居る者には、宣教師との接見を許し、その改宗を奨励し、死刑の精神上に及ぼす効果を緩和してやると云うことは....
空襲警報」より 著者:海野十三
タバコの火がハッキリと見えることさえあるそうだ。懐中電灯にも、被がいる。上から直接見える火は、ことに用心しないといけない。 午後八時十五分! 突如として、ラジ....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
いうものはそう長生をするものではない。よって、濁世を厭離し、自然山川の清い風光に接見しつつ、仏道を修めねばならぬ、というのである。「道を尋ねな」と日本語流にくだ....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
裳をつけ、楚々と踊りつつある方が、どれぐらい内容豊富だか分らない。裸体はそれを直接見るよりも、衣裳や動きによってその美しさを想像せしめるように工夫されたのを見る....
二都物語」より 著者:佐々木直次郎
大貴族の一人であるモンセーニュール★は、パリーの宏大な邸宅で、二週間目ごとの彼の接見会を催していた。モンセーニュールは、彼には聖堂中の聖堂であり、その外の一続き....
雑文的雑文」より 著者:伊丹万作
る映画で俳擾の出ない写真というのは目下のところではまずない。作者なり監督なりが直接見物に話しかけるということはないので、すべて俳優の演技を介してものをいうのであ....
安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
ない。たとえば、オカマ殺しの少年がこの手記と同じことを語るにしても、それを私が直接見聞していれば、他の色々のものを感じることもありうるが、この手記だけなら、彼と....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
ります。ハイセツ物は真下の傾斜をズリ落ちてツボにおさまる仕掛ですから、汚い物も直接見えないし、ハネることもありません。また装置も簡便で、傾斜をつけて横へずらした....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
吉義氏を見舞として遣されました。大臣長男、軍医橋本監次郎の二人とともに、お兄様は接見なすったのです。その日の来診者は、青山胤通(東大教授)、本堂恒次郎(陸軍軍医....
妖怪学」より 著者:井上円了
理的たるを知れば、これまさしく人知以内にあるものなり。かつ超理的とは、わが感覚上接見することあたわざる事物の本体に名づくるものにして、その体もとより直接の経験に....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
二葉亭と冷静なる政治家気質の蘇峰と相契合するには余りに距離があり過ぎたから、応酬接見数回を重ねた後はイツとなく疎遠となってしまった。が、天下の英才を集めて『国民....
」より 著者:カフカフランツ
かせています」 「よくわかったわね」と、おかみは賞めるようにいった。「この人を直接見たのでない者には、それ以上はわからないわ。でも、すてきな若者だったのよ。ほん....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
をその詩にえがき、画工は富峰の雪をその画に示し、日本人民をして朝に夕にその美景に接見し、その美操を欽慕せしむ。ゆえに、余は日本人に一種卓絶の元気あるは、富峰の教....
西航日録」より 著者:井上円了
えって催眠の媒介となり、遠灘七十三里は一夢のうちに過ぎ去り、暁窓近く紀南の諸山に接見す。午後、神戸入津。哲学館得業生潮田玄乗氏来訪あり。翌十七日午前上陸、県知事....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
ば、むべ赤道と名をつけにけむ 二十日、炎晴。朝来、驟雨二回来たる。一帯の連山に接見す。これ、オランダ領セレベス島なり。軽風平波、前日のごとし。暑気いまだ減ぜず....