控帳[語句情報] »
控帳
「控帳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
控帳の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「飛行機から墜ちるまで」より 著者:吉行エイスケ
た女主人が僕に惚れて煩悶《はんもん》しだした。 頭のよくない調合人は、混合酒の
控帳めくっている。××開始、ウェートレスの英国の少女、メリーをからかってしたたか....
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
人に伝記あると均しく、一国に史籍あり。さて一箇人の幼少の事歴、自分や他人の記憶や
控帳に存せざることも、幼少の時用いし玩具や貰った贈り物や育った家の構造や参詣せし....
「朱日記」より 著者:泉鏡花
ると、ひょい、と火を磨るばかりに、目に赤く映ったのが、これなんだ。」 と両手で
控帳の端を取って、斜めに見せると、楷書で細字に認めたのが、輝くごとく、もそりと出....
「麻雀殺人事件」より 著者:海野十三
湯呑み茶碗をひっくりかえさせて、白布をとりかえました」 「ウン、それは」と検事は
控帳の頁をくりかえしてみながら「湯呑をひっくりかえしたのは星尾信一郎だな。星尾に....
「生活」より 著者:林芙美子
なものを感じ始めているのだ。 雨。 今日もまた雨なり。膝小僧を出して『彼女の
控帳』をとうとう書きあげる。二十七枚『新潮』へ送る。駄菓子を拾銭買って来て一人で....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
このからきいらだたし世を 足らはすや、芋のひとつさへ たふときろかも。 鶴見は
控帳を検めて見た。
控帳には当時この長歌を書き放しておいたきり、まだ題名さえも附け....
「葛飾砂子」より 著者:泉鏡花
針で自分が使う新造にまでかかることを言われながら、これにはまた立替えさしたのが、
控帳についてるので、悔しい口も返されない。 という中にも、随分気の確な女、むず....