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推理小説
「推理小説〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
推理小説の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
ころへ来ると、さすがに面白さが湧き立つ。 こういう本格探偵小説――というよりも
推理小説といった方がよろしかろう――が、どの程度に読者を吸収するか、今度はまだ分....
「「推理小説」」より 著者:宮本百合子
されない。簡単に明瞭にされ得ないいりくんだ事情も伏在しているわけだろう。いわゆる
推理小説家にとっては、この事件が他殺か自殺かをはっきりさせて、その原因、手段をと....
「目をあいて見る」より 著者:宮本百合子
ほど惨酷な毒殺方法で、すべての人の心を寒くした。犯人の目星がついた、つかないと、
推理小説家まで動員されてのさわぎのうちに、日は一日と過ぎている。人の噂も七十五日....
「探偵小説とは」より 著者:坂口安吾
探偵小説とは 坂口安吾
推理小説というものは、文学よりも、パズルの要素が多い。 制作の方法から見ても、....
「探偵小説を截る」より 著者:坂口安吾
私は探偵小説をよむと、みんな同じ書き方をしているので、まずウンザリする。洋の東西を問わず、本格
推理小説となると、みんな形式が同一である。 先ず第一に名探偵が現れる。この名探....
「推理小説について」より 著者:坂口安吾
探偵小説の愛好者としての立場から、終戦後の二、三の
推理小説に就て、感想を述べてみよう。 横溝正史氏の「蝶々殺人事件」は終戦後のみ....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
事部長が住んでいる。つまり伊東きってのホンモノの名探偵が住んでいるのだ。 私は
推理小説を二ツ書いて、この犯人を当てたら賞金を上げるよなどと大きなことを言ってき....
「推理小説論」より 著者:坂口安吾
小説専門家よりも本質的に、探偵小説的技法の骨子を会得しているのが当然なのである。
推理小説というものは推理をたのしむ小説で、芸術などと無縁である方がむしろ上質品だ....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
全部を合せても十枚ぐらいで、これが解決です。 捕物帖のことですから決して厳密な
推理小説ではありませんが、捕物帖としては特に推理に重点をおき、一応第二段に推理の....
「「二銭銅貨」を読む」より 著者:小酒井不木
虫のいい註文であろう。 何れにしてもこの作は近来の傑作である。暗号を中心とした
推理小説といえば、先ずポオの「黄金虫」、ドイルの「舞踏人形」、ルブランの「うつろ....
「明治開化 安吾捕物帖」より 著者:坂口安吾
全部を合せても十枚ぐらいで、これが解決です。 捕物帖のことですから決して厳密な
推理小説ではありませんが、捕物帖としては特に推理に重点をおき、一応第二段に推理の....
「私の探偵小説」より 著者:坂口安吾
ミステリイの要素が主で、推理は従である。浜尾四郎氏の作品や「船富家の惨劇」などは
推理小説だけれども無理が多い。これは日本の法律とか警察制度とか風俗習慣が全然外国....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
の捕物帳だ。私はこの捕物帳で短篇探偵小説の新しい型をつくってみたいと思っていた。
推理小説では短篇はムリである。西洋でも短篇
推理小説で面白い読物はまずない。私は捕....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
に一滴、二滴何か女の精神を弛緩させるような薬品でも混ぜておったのではなかろうかと
推理小説的空想を抱く程妻の気持は激変していた。 しかしその妻が今度のようなこと....
「随筆銭形平次」より 著者:野村胡堂
ならば叱られるかも知れないが、捕物小説は、近頃日本に於ける一部の所謂《いわゆる》
推理小説より、文学としてはより高等な段階にあるものではないかと、聊《いささ》か自....