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「推輓〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

推輓の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
が上から照らしつけてある上に、その当人の腰にさしていた提灯というものが、向うから推輓《すいばん》するように、ほとんど隈なく輪郭を照らしてくれました。 その時に....
或教授の退職の辞」より 著者:西田幾多郎
としか思えなかった。然るに歳漸く不惑に入った頃、如何なる風の吹き廻しにや、友人の推輓《すいばん》によってこの大学に来るようになった。来た頃は留学中の或教授の留守....
三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
激して忽ち腹心の門下や昵近の知友となったツモリに独りで定めてしまって同情や好意や推輓や斡旋を求めに行くと案外|素気なく待遇われ、合力無心を乞う苦学生の如くに撃退....
悪僧」より 著者:田中貢太郎
ば、必ず及第いたします」 李張は科挙に及第して文官になったが、鄭宰相が陰に陽に推輓してくれるのでめきめきと栄達した。....