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掩護
「掩護〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
掩護の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
たことが、最も有力な原因となっているものと私は確信いたします。ザール鉱工業地帯の
掩護、特にオランダの中立尊重は、戦争持久のための経済的考慮によったのであります。....
「省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
重ねた、いいですね」 帆村は軽くうなずいた。 「戸浪三四郎が目星をつけて置いた
掩護物は片方の耳の悪い美女赤星龍子だった。龍子の隣りに席をとった彼は消音ピストル....
「恐しき通夜」より 著者:海野十三
でに、わが青軍の主力は、前夜魚雷に見舞われて速力が半分に墜ちた元の旗艦『釧路』を
掩護して、うまく逃げ落ちねばならなかった。それには日没前まで、航空母艦『黄鷲』を....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
局舎の周囲を、グルグル廻っては、しきりに発砲していた。他の一隊は、地に匍い局舎を
掩護物にして、ジリジリと、こっちを向いて進撃してきた。 少尉の部下は、イライラ....
「地球盗難」より 著者:海野十三
あたりを警戒しながら、庭園の繁みを匍いだした。彼は昨夜、佐々砲弾の「|空の虱」の
掩護によって彼自身が風呂敷包の中からとりだした擬装爆弾実はマグネシウム花火などを....
「川中島合戦」より 著者:菊池寛
て旗本をたすけて、奮戦したことは有名である。その際|初鹿野源五郎忠次は主君義信を
掩護して馬前に討死した。越軍の竜字の旗は、いよいよ朝風の中に進出して来る。 甲....
「田原坂合戦」より 著者:菊池寛
術中に陥入って算を乱して斃れる。時機はよしと、午後一時頃薩軍は突出して殺到した。
掩護物の作業をして居た官軍の工兵は、その不意に驚いた為、周章は全軍に及んだので、....
「応仁の乱」より 著者:菊池寛
故に共同の敵なる畠山持国を却けるや、厭く迄現実的なる宗全は、昨日の味方であり
掩護者であった勝元に敢然対立した。尤も性格的に見ても、此の赤入道は、伝統の家に育....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
イは測量艇隊を放って浦賀付近の港内を測量し、さらに内海に向かわしめ、軍艦がそれを
掩護して観音崎から走水の付近にまで達した。浦賀奉行とペリイとの久里が浜での会見が....
「神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
た。 「さあ壕を掘れ、鹿砦《ろくさい》をつくれ、墻壁《しょうへき》をこしらえろ、
掩護物《えんごぶつ》を設けろ、小杭を打ち込め、竹束を束ねろ! 武器の手入れだ、武....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
てかかった。 私たちの位置はすっかり反対になった。もうちょっと前には、私たちは
掩護物の蔭から身を曝している敵を射撃していたのだが、今では、曝露されていて一撃も....
「ヤミ論語」より 著者:坂口安吾
抵抗を起すはずだ。今はそれがない。 私は帝銀事件の犯人などにも、同様な家族的|
掩護があるのじゃないかと考える。たとえば五十年営々と零細な貯蓄をして老後の安穏を....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
発生せしめる。家屋は春夏秋冬不順な気候を防いでくれる。土地のこの豊度、家屋のこの
掩護は、これら土地及び家屋の年々の収入を形成する。労働者は日々工場に労働し、弁護....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
勇士が守っています。
今武器が一面に光っている、あの石道が
狭い谷の重要な通路を
掩護しています。
ここで期せずして敵の兵力が一敗地に塗れるのが、
もうわたくしに....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
行程に至る時は更に新倉庫を設備してその充実を待たねばならぬ。敵の奇襲に対し倉庫の
掩護は容易ならぬ大問題であった。 4、道路及び要塞 欧州道路の改善は十八世紀....