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掬い上げる
「掬い上げる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
掬い上げるの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「渾沌未分」より 著者:岡本かの子
上げて、未練に喰い下って来る小鰻を水面近くまでおびき寄せ、わきから手網で、さっと
掬い上げる。環虫類も何だか虫の中では醜い衰亡者のように思えるし、鰻だとて、やはり....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
人間を作り上げようとしたところさ」と法水は気紛れめいた調子で云ったが、その語尾を
掬い上げるような語気とともに、熊城は一枚の紙片を突き出した。
「これで、君の謬説....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
》を持っていて、それで水の中を掻き廻していたのです。右のお椀で水の中を掻き廻して
掬い上げると、鮪も鯨も入ってはいない、ただ川の中の砂がいっぱい。 「どうだ、おじ....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
車を使えば、その水車にもう因果の理が附け加わっています。水車の水を低所より高所に
掬い上げる機能が因であります。足で水車を踏む縁によって、水は苗をひたひたと浸し成....