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「掲揚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

掲揚の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
にも一つの形を取って現われた。それを一般にユートピアという一つの非歴史的な理想を掲揚するに止まったものであったことに注目すべきである。 ユートピア思想は立派に....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
であろうとの想像はつくけれど、山車の人形というものは、守留《もりどめ》の上に高く掲揚せらるべきもので、土の上へ投げ捨てて置かるべきものではない。まして、高札風情....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ずが一つの旗印を見つめて、不審の色を、いよいよ濃くしてしまいました。 最初には掲揚されていなかった旗じるし、多分時間から言ってみると、これはさいぜん、詰問にや....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
掲げたのは最近のことに属するというのがよくわかる。従って、最近こうして、事新しく掲揚したということに於て、特にこれを人民の頭へ、相当強く印象して置かなければなら....
シェイクスピアの郷里」より 著者:野上豊一郎
泊って、市河君はシルク・ハットをかぶり、晴子夫人は裾模様のキモノを着て、各国国旗掲揚式に参列したということを『欧米の隅々』で読んだことがあった。その式典はシェイ....
だいこん」より 著者:久生十蘭
ま行くところです」 クラブへ行くと、終戦の日に立てた帆船のマストのような新しい掲揚柱のてっぺんに、終戦の日にあげた意味深長な日の丸の旗が無心にヒラヒラひるがえ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
間を覗きこみ、旗番の士へ大声で、命令をくだした。 ――旗合図! 予定の旗合図を掲揚させたものだった。 すると、先陣の船列の中から武者声が空へあがった。――細....