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「掲示〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

掲示の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
浅草公園」より 著者:芥川竜之介
いつか茨《いばら》の束に変っている。 32 黒い一枚の掲示板《けいじばん》。掲示板は「北の風、晴」と云う字をチョオクに現している。が、....
路上」より 著者:芥川竜之介
楽会が近々|築地《つきじ》の精養軒《せいようけん》で開かれると云う事は、法文科の掲示場《けいじば》に貼ってある広告で、俊助も兼ね兼ね承知していた。 「いや、仕合....
赤外線男」より 著者:海野十三
でくるのが筋書だったが、どうしたものか何時まで経っても引取人が現れない。告知板に掲示をしてある外、午後一時のラジオで「行路病者」の仲間に入れて放送もしたのである....
柿色の紙風船」より 著者:海野十三
困ったわねエ。でも探すものが、あまり小さすぎるのだわ」 そのうちに廊下に大きな掲示が貼り出された。「懸賞」と赤インキで二重丸をうった見出しで、「ラジウムを発見....
蠅男」より 著者:海野十三
ているのを帆村は見た。なんと書いてあるのだろう。彼は光線のとおらないところにある掲示を、苦心して読み取った。 ――当分旅行ニツキ訪問ヲ謝絶ス。十一月三十日、鴨....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
寺院(須磨寺)に現存している。それはある不思議な梅の木を保護するために掲げられた掲示であって、尚武時代のすごいおかしみをもってわれらの心に訴える。梅花の美しさを....
春昼」より 著者:泉鏡花
て影の如く目に浮ぶではないか。 かの新聞で披露する、諸種の義捐金や、建札の表に掲示する寄附金の署名が写実である時に、これは理想であるといっても可かろう。 微....
英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
あとについて、彼と共に、改札口の外に出、それから駅の中をぐるぐると廻り、そして、掲示板という掲示板の前を巡礼させられた。その揚句の果に、仏天青は、遂に病人のよう....
縷紅新草」より 著者:泉鏡花
らなかった。…… この土地の新聞|一種、買っては読めない境遇だったし、新聞社の掲示板の前へ立つにも、土地は狭い、人目に立つ、死出|三途ともいう処を、一所に※っ....
白光」より 著者:井上紅梅
陳士成が県の試験の発表を見て、家へ帰って来た時にはもう午後であった。彼は行った時には手ッ取早く掲示板を見て、まず上段の陳字を捜した。陳字も少くはないが、皆先きを争い、遅るるを....
妖怪学」より 著者:井上円了
会雑誌』に掲載したるも、今ここにその項目を挙ぐること必要なれば、左にその分析表を掲示すべし。 この夢は、明治二十年十二月二十三日夜より二十一年三月七日夜まで、....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
宗に多し。そのほか、寺院によりて内陳の入り口に、大人は十銭、二十銭、小児半額等と掲示し、内陳参観料を収入する所あり。あたかも汽車の賃銭表を見るがごとし。 内国....
西航日録」より 著者:井上円了
「唾を吐くなかれ」とありても、みだりに唾を吐く癖あり。また、「落書きを禁ず」との掲示は他国において見ざるところなるも、アイルランドにおいてこれを見る。しかして掲....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
すものあるときは英国の刑法に照らし、十円の罰金かまたは一カ月の禁錮に処することを掲示してあるが、甲板上にタンツバを吐くことの禁制がないためにタンをはき散らす。そ....
本所両国」より 著者:芥川竜之介
歌い上げることになるかも知れない。 僕は碌でもないことを考えながらふと愛聖館の掲示板を見上げた。するとそこに書いてあるのは確かこういう言葉だった。 「神様はこ....