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「掲示板〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
掲示板の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
いつか茨《いばら》の束に変っている。
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黒い一枚の
掲示板《けいじばん》。
掲示板は「北の風、晴」と云う字をチョオクに現している。が、....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
れば、おめおめ日割勘定のサラリーを貰いに行かないだろうと、思った。 ビルの前の
掲示板に、その日の夕刊が貼出されてあった。それをちらっと見ると豹一はもはや自分が....
「鰊漁場」より 著者:島木健作
るうちに、「初鰊」の報道がつたえられる。この町の帝国水産会の支部は、事務所の前の
掲示板に墨くろぐろと初鰊の速報を書いてはり出した。町には見る見る活気がみなぎって....
「蓄音機」より 著者:寺田寅彦
六七年後の話である。ある日の朝K市の中学校の掲示場の前におおぜいの生徒が集まって
掲示板に現われた意外な告知を読んで若い小さな好奇心を動揺させていた。今度文学士何....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
あとについて、彼と共に、改札口の外に出、それから駅の中をぐるぐると廻り、そして、
掲示板という
掲示板の前を巡礼させられた。その揚句の果に、仏天青は、遂に病人のよう....
「縷紅新草」より 著者:泉鏡花
らなかった。…… この土地の新聞|一種、買っては読めない境遇だったし、新聞社の
掲示板の前へ立つにも、土地は狭い、人目に立つ、死出|三途ともいう処を、一所に※っ....
「箱根熱海バス紀行」より 著者:寺田寅彦
小田原の中間に「雀の宮」という駅があったようだと子供達と話していたら、国府津駅の
掲示板を見ていた子供の一人からそれは「鴨の宮」だという正誤を申込まれた。その子供....
「六月」より 著者:相馬泰三
いる幾つかの電燈、隅々の戸棚、蓋のしてある暖炉、大きな八角時計、晴雨計、寒暖計、
掲示板、――壁にはところどころに何者の趣味だか、いや何の意味だか呉服店だのビール....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
きには「今会ったかたはどなただ」とか、「この橋の名はなんというのだ」とか、「あの
掲示板にはなんと書いてある」とか、絶えず訊くのが夫人の習慣になっていたが、なにし....
「白光」より 著者:井上紅梅
陳士成が県の試験の発表を見て、家へ帰って来た時にはもう午後であった。彼は行った時には手ッ取早く
掲示板を見て、まず上段の陳字を捜した。陳字も少くはないが、皆先きを争い、遅るるを....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
いるものもあった。彼も、ついそれに誘われて、急いで近づいてみると、そこには黒塗の
掲示板が二枚かかっており、まだ十分に乾ききれない白堊の毛筆書きで、その一方には、....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
鍵のように思われて来たのだった。 一〇 掲示台 朝倉先生の退職の辞令が
掲示板に書かれて正式に発表されたのは、それから三日目の正午すこしまえだった。生徒....
「放水路」より 著者:永井荷風
、勿論知ろうはずがなかった。 夜は忽ち暗黒の中に眺望を遮るのみか、橋際に立てた
掲示板《けいしいた》の文字さえ顔を近づけねば読まれぬほどにしていた。掲示は通行の....
「予謀殺人」より 著者:妹尾アキ夫
家と見分けがつかないほどだったが、ドアをあけはなしてあって、ランプがあって、外に
掲示板があるので、よく見れば警察ということが分る。ペンベリーはステッキをひきずっ....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
歌い上げることになるかも知れない。 僕は碌でもないことを考えながらふと愛聖館の
掲示板を見上げた。するとそこに書いてあるのは確かこういう言葉だった。 「神様はこ....