掻き起す[語句情報] » 掻き起す

「掻き起す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

掻き起すの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
渋谷家の始祖」より 著者:宮本百合子
よくなったか……?」 正隆は、どこか寝ぼけたようで、はっきりしない頭を、強いて掻き起すようにしながら、垣内の言葉をそのまま、書取《デクテイション》した。 「気....
連環記」より 著者:幸田露伴
近く据えようとするのかと思って取寄せて、前に置くと、我を掻き起せ、という。侍僧が掻き起すと、碁一局打とう、と春久に挑んだ。合点のゆかぬことだとは思ったが、怖ろし....
白光」より 著者:井上紅梅
り起し、身を僂めてみると、いつものように黄いろい砂があった。袖をまくし上げて砂を掻き起すと、下から黒い土が出て来た。彼は極めて用心深く一鋤々々、掘り下げて行った....
「特殊部落研究号」発行の辞」より 著者:喜田貞吉
忘れられんとしつつある記憶を新たならしむるものにして、例えば癒合しつつある古疵を掻き起すものなるべしとの注意を賜わるものこれ有り候う。これ確かに一面の理ありとは....