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掻傷
「掻傷〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
掻傷の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三狂人」より 著者:大阪圭吉
海の中に冷く光っているガラス瓶の欠片でつけたものであろう、顔から頭へかけて物凄い
掻傷が煮凝のような血を吹き、わけても正視に堪えぬのは、前額から頭蓋へかけてバック....
「夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
だった事は明らかであるけれども、一方、金泥の上には踏んだ跡がなく、曼陀羅の肌にも
掻傷一つないと云う始末だった。一体、金泥は如何なる方法に依って剥ぎ取られ、そして....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ばら》や薊《あざみ》や気短かな茨《いばら》などと戦わなければならなかった。非常な
掻傷《そうしょう》を受けた。
低地の底では水たまりに出会って、それを渡らなけれ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
っぺたを引っこすられ、ごらんの通り、衣類はさんざんに破れ裂け、身体はすき間もなく
掻傷、突傷、命からがらこれまでのたりついたでげす、いやはや、木乃伊《ミイラ》取り....
「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」より 著者:ホーソーンナサニエル
うまく逃げられませんでした。その爪の一つで、カイミアラはビレラフォンの肩先に深い
掻傷《かききず》を負わせ、ほかの爪で、ペガッサスの左の翼を少し傷つけました。ビレ....