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提唱
「提唱〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
提唱の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
もそんなことを言ったな。けれども貴様、それは漫罵《まんば》だ。貴様はいったい何を
提唱した。つまりくだらないから俺はこんな沈滞した小っぽけな田舎にはいないと言うた....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
十機」と聞き違えた。きのうのきょうだから、おかしい。 ◯「帝都住宅の地下室化」を
提唱す。つまり敵弾で遅かれ早かれ焼かれてしまうであろうから、焼けるのを待つよりい....
「食魔」より 著者:岡本かの子
見て、納らぬものがあった。芸術をやるものが宗教に捉われるなんて――、夫人が仏教を
提唱することは、自分に幼時から辛い目を見せた寺や、境遇の肩を持つもののようにも感....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
が詰めてあったとは考えられないのです」 「なあんだ君は……。君は自分で毒瓦斯説を
提唱しておいて、こんどは自分からそれをぶち壊すのかい。それじゃ世話がないや」 ....
「女性の不平とよろこび」より 著者:岡本かの子
女子にのみ課せられた窮屈な風習に懲りて居ます。 この頃ではこの議を随分自分から
提唱して、乱れぬ程度でこの女のみに強いられた苛酷な起居から解放されて居るには居ま....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
あるが、それまでには、民衆に対して多大の準備教育を必要とする。現在に於てわれ等の
提唱する所を受け容れることのできるのは、ホンの少数の先覚者――つまり一般民衆の先....
「明治十年前後」より 著者:淡島寒月
た諸君によって、西鶴調なるものが復活したのである。これは、山田美妙斎などによって
提唱された言文一致体の文章に対する反抗となったものであって、特に露伴君の文章なぞ....
「「吶喊」原序」より 著者:井上紅梅
で、しかもいい方に改変するのだ。わたしはその時当然文芸を推した。そこで文芸運動の
提唱を計り、東京の留学生を見ると多くは法政、理化を学び、警察、工業に渡る者さえ少....
「阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
答が出来なかった。しかし結論から言えば、陳獨秀が雑誌「新青年」を発行して羅馬字を
提唱したので国粋が亡びて考えようが無くなったんだ。そこでわたしの最後の手段はある....
「可能性の文学」より 著者:織田作之助
否定している一方、ジャン・ポール・サルトルがエグジスタンシアリスム(実存主義)を
提唱し、最近|巴里で機関誌「現代」を発行し、巻頭に実存主義文学論を発表している。....
「新しき世界の為めの新しき芸術」より 著者:大杉栄
さほど明瞭に紛々としていない、と云った。其の理由と云うのは、民衆芸術論の謂わゆる
提唱者等が、まだ本当に民衆的精神を持っていない事、従って又今日の芸術に対する民衆....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
国文化の浸潤った明治の初期の大ハイカラであった。殊に森は留学時代に日本語廃止論を
提唱したほど青木よりも一層徹底して、剛毅果断の気象に富んでいた。 青木は外国婦....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
働総同盟は政治運動への方向転換の宣言を行い、私の属する日農は単一無産政党の結成を
提唱した。私たちはこの準備にかけ回ったが、その中途において労働組合戦線が分裂する....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
摩独特の「不二法門」(道を求むる、二つとない肝心な体得の方法という事)というのが
提唱されます。経にここのところをこう書いてあります。 ここにおいて文殊師利、維摩....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
可なりである。しかしそれはほとんど不可能に近い。それで私は資産家特に成金の活用を
提唱する。国家は先ず国防献金等を停止する。自由主義時代に於て軍費の不足を補うため....