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揚州
「揚州〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
揚州の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「金鳳釵記」より 著者:田中貢太郎
富豪の家があった。少年の時、父に伴われて宣徳府へ行ったきりで、十五年間一回もこの
揚州へ帰ったことのない興哥は、故郷とはいえ未知の土地へ来たと同じであった。彼は人....
「魚玄機」より 著者:森鴎外
傷めたものは、方城にいる温岐であった。 玄機が刑せられる二年前に、温は流離して
揚州に往っていた。
揚州は大中十三年に宰相を罷めた令狐綯が刺史になっている地である....
「『尚書』の高等批評」より 著者:白鳥庫吉
れる大梁、は一に梁星と呼ばるゝより、之に因みて梁州の名を付せしものゝ如く、南方を
揚州といふは、思ふに陽揚相通ぜしめしものなるべく、北を冀州とせるは、冀字北を含む....
「岷山の隠士」より 著者:国枝史郎
元十二年のことであった。 李白は出でて襄漢に遊んだ。まず南|洞庭に行き、西金陵
揚州に至り、さらに汝海に客となった。それから帰って雲夢に憩った。 この時彼は結....
「余齢初旅」より 著者:上村松園
つも駅長室で私はそれぞれの駅長さんに逢って、いろいろと案内してもらうのであった。
揚州へ行ったときもおまんじゅう屋をみせてもらったりした。 雲林寺....
「梅雨晴」より 著者:永井荷風
い。蕩子のその醜行を蔽うに詩文の美を借来らん事を欲するのも古今また相同じである。
揚州十年の痴夢《ちむ》より一覚する時、贏《か》ち得るものは青楼《せいろう》薄倖の....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
宝五年秋に至って、入唐大使藤原清河、副使|大伴胡麿、吉備真備などが、揚子江口なる
揚州府の延光寺に和尚を尋ねて使節の船に便乗せむことを乞うた。和尚は喜んで承諾した....
「三国志」より 著者:吉川英治
かり、魔の手をひろげて行った黄巾賊の勢力は、今では青州、幽州、徐州、冀州、荊州、
揚州、※州、予州等の諸地方に及んでいた。 州の諸侯をはじめ、郡県市部の長や官吏....
「三国志」より 著者:吉川英治
らく山野へ帰って考え直す。諸氏も、熟慮してみたがよかろう」と、即日、洛陽を去って
揚州の方面へ立ってしまった。 その頃、孫堅はすでに、ひた走りに本国へさして逃げ....
「三国志」より 著者:吉川英治
ての豪商であった。――いまは遠い以前となったが、玄徳が旗挙げ早々、広陵(江蘇省・
揚州市)のあたりで兵員も軍用金も乏しく困窮していた頃――商家の息子たる糜竺は、玄....
「三国志」より 著者:吉川英治
下に誓って出発した。 蜀境の国防方針がひとまず定まったと思うと、呉に面している
揚州の司馬大都督|曹休から上表があって、 (呉の※陽の太守|周魴は、かねてから魏....