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援用
「援用〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
援用の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「特許多腕人間方式」より 著者:海野十三
要旨ハ、右ノ千手観音ノ構造トハ全ク別個ノ発明思想ノ上ニ樹ツモノナリ、何トナレバ、
援用立像ニ於テハ、多数ノ腕ハ、悉《コトゴト》ク右又ハ左ノ腕関節ニ支持セラレ、之ヲ....
「読書法」より 著者:戸坂潤
イノンクの対象論やフッセルルの『学としての哲学』にその裏づけを見出す。特に後者を
援用して云うには、哲学は学であって決して世界観の如きものであってはならない、と云....
「科学論」より 著者:戸坂潤
目する必要がある。というのは物質は運動。 * 但し吾々はここにヘーゲルの弁証法を
援用してはいない。ヘーゲルの有→無→成の弁証法にはヘーゲル弁証法に固有な困難がひ....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
だ本当に独自なユニックな純粋性を持っていない。現にその倫理学も、多分に西田哲学の
援用と利用とがあり、而もそれが必ずしも西田哲学そのものの本質を深め又は具体化す底....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
はなく、又彼等と同じ意味に於て公平でもない。吾々の主張は理論以外の非合法的武器を
援用しない、吾々の理論は合法的に――理論的であることが出来る、従って夫は真理であ....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
と信じるからである。
ブルジョア哲学内部の、又は外部からブルジョア技術哲学を
援用する処の、技術哲学乃至技術論は要するに、わざわざ技術を一般化し形式化すことに....
「辞典」より 著者:戸坂潤
あり、或いは民族神話的、或いは儒教的、仏教的或いは却ってヨーロッパ哲学的、言辞を
援用することによってさえ、固有に日本的なものを導き出す。その結果、日本精神主義に....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
も、無下に手はつけられないだろう。それよりも警察権力自身が又、この半合法的暴力を
援用した方が途は平坦だというものであろう。裸体にして焼火箸や煙草の火をつけたり、....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
働条件というのが怪しいというのであるが、これは相川氏の挙げた(山田、平野、両氏を
援用)比較的最近の資料の方が向坂氏のより多少詳しいようだ。相川氏側によると、少な....
「解説(『風知草』)」より 著者:宮本百合子
抹殺することで自身の保身法とするために、ソヴェトの社会主義的リアリズム論が歪めて
援用された。これは一九三三年六月に佐野学、鍋山貞親を先頭とする「転向」の濁流の渦....
「詩語としての日本語」より 著者:折口信夫
が立琴も歌ひえぬ 愛執の苦き赤痣を醸すなり アルチュル・ランボオ 小林秀雄 この
援用文は、幸福な美しい引例として、短い私の論文の最初にかかげるのである。この幸福....
「死者の権利」より 著者:浜尾四郎
いえるか、被告人は請求に応じた証拠としてあの日ホテルに五百円の金を持参した事実を
援用するけれども、取調の結果によれば被告人は平生三百円や五百円の金を懐中していた....
「思想動員論」より 著者:戸坂潤
この連盟の文化動員力・思想動員力・が横たわる。つまり一方に於ては民間の文化常識を
援用することにより、他方に於ては官憲的名士による国権的権威によって、文化上の挙国....