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「搏動〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

搏動の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
恋愛曲線」より 著者:小酒井不木
方法である。心臓は、たといこれを体外へ切り出しても、適当な条件を与うれば、平気で搏動を続けるものだ。単に下等な動物の心臓ばかりでなく、一般温血動物から人間に至る....
闘争」より 著者:小酒井不木
線を観察すると、かのトラウベ・ヘーリング氏の弛張がある。心臓は生れてから死ぬまで搏動を続けて居なければならぬから、一対ずつ存在して居る器官、例えば腎臓のように、....
思想としての文学」より 著者:戸坂潤
り文芸に限らぬ思想的背景が、殊更文学と呼ばれているのには、一つの理由がある。この搏動する思想は、色や形や音に固有な表現様式の下に於ても、それに拘らず、常に言葉の....
息を止める男」より 著者:蘭郁二郎
、始めの二三十秒はなんでもないかも知れないが、仕舞いになるとこめかみの辺の脈管の搏動が頭の芯まで響いて来る。胸の中は空っぽになってわくわくと込み上げる様になる―....
三つの痣」より 著者:小酒井不木
たがるものです。而も死体を見ると、一種の恐怖と不安とを覚えますから、当然、心臓の搏動数や呼吸の数が増加する筈です。で、それ等のものを、測定器によって計測したなら....
人工心臓」より 著者:小酒井不木
量に含んだ血液を、通常よりも早く循環せしめればよいから、活栓の働きの度数を心臓の搏動|数の三倍、四倍にすれば足ると思い、試みて見ましたところが、果して静脈血の炭....
長崎の鐘」より 著者:永井隆
そり》星が伸び上がっている。昨夜焼け跡の防空壕から仰いだアンタレスは不吉な赤さで搏動していたが、今夜この平静な渓間から望めば、何か親しみたい気を起こさせる。だれ....