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搏撃
「搏撃〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
搏撃の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「太十と其犬」より 著者:長塚節
怪我人は即死した筈である。棍棒は繁茂した桑の枝を伝いて其根株に止った。更に第三の
搏撃が加えられた。そうして赤犬を撲殺した其棍棒は折れた。悪戯の犠牲になった怪我人....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
た。
刃とやいば――とよりも、むしろそれは、気と気、心と心の張りあい、そして、
搏撃《はくげき》であった。
壮観!
早くも夏の匂いのする風が、森をとおしてど....
「ふるさとに寄する讃歌」より 著者:坂口安吾
空気に、草のいきれが澱んでいた。昆虫は飛び去った。そしてその煽りが鋭く私の心臓を
搏撃したように感じられた。太陽のなかへ落下する愉快な眩暈に、私は酔うことを好んだ....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
と槍、太刀と太刀。また組んず解ぐれつの肉闘や、一団の武者と一団の武者との陣列的な
搏撃など、いまやここの終局は悽愴極まる屍山血河を描いていた。 本丸から大手まで....