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摂政
「摂政〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
摂政の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「藤十郎の恋」より 著者:菊池寛
すがは藤十郎様じゃ。なるほどなあ。心得がのうては狂言ができぬとなれば、役者は上は
摂政関白から下は下司下郎のはしまで、一度はなって見なければ役者にはなれぬはずじゃ....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
事件を髣髴とさせる場面があったからだ。
(註)紀元後四九三年三月、西|羅馬の
摂政オドワカルは、東ゴートの王テオドリッヒとの戦いに敗れて、ラヴェンナの城に籠城....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
全く一変した。慶喜と会津と桑名とは除外せられ、会桑二藩が宮門警衛をも罷められた。
摂政、関白の大官も廃され、幕府はその時に全く終わりを告げた。この消息は京都にある....
「雪の宿り」より 著者:神西清
紙折りの手伝いなどさせて頂いたものでございます。ゆくゆくは奏覧にも供え、また二条
摂政さま(良基)の莵玖波集の後を承けて勅撰の御沙汰も拝したいものと私かに思定めて....
「『七面鳥』と『忘れ褌』」より 著者:佐藤垢石
と同腹にて、主上を仙洞御所に移し奉り、祐宮を擁立して新帝と仰ぎ奉り、関白をもって
摂政となし、幕府の意の如く取り計らうべし―― とか、さらに、 ――大老は江戸....
「手長と足長」より 著者:喜田貞吉
手長乎。 台記仁平四年正月十四日条、 景良雖 玉海、仁安二年十二月九日条、
摂政・左府・下官・内府等、皆手長之。 吾妻鏡、康元二年二月二日条、 仲家役送。....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
すと余程痩せ衰えて居ますけれども、これは前にダージリンで出遇うたところのパーラー
摂政家の公子である。様子を見ると先に聞いて居った気狂いのようでもない。
ところ....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
るやならずで継母のカサリン・パアラの家に引き取られていたのだが、このカサリンは、
摂政サンマアセットの兄弟の、海軍卿シイモアと結婚していた人である。海軍卿は綺麗で....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
のような傾向が歌壇の中にうごいておったことは、後鳥羽院が西行を激賞されたり、若き
摂政良経が自ら南海漁夫といったり、家集を『秋篠月清集』といったりしているところに....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
は国家活動の源泉であり、その基準であります。また、憲法第九十九条には、「天皇又は
摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
解釈なさらずに、直ちに現実上、生活上のこととして、その長所を採択なされました。御
摂政中の万般の施設、そのいずれとして、この御見解より流出せないものはありません。....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
泊って、それからまた海路を国境の安別まで続航するはずであった。ところが、ちょうど
摂政宮殿下の行啓と差合になるので、急に模様換えになって、そのまま北へ北へと直航す....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
段々と勢力を得るに従って、身分が高くなる。平安朝には源平の立派な武士が自ら好んで
摂政・関白などの家人になり、源・平二氏等、皇室から分れた立派な家柄の身を以て、好....
「「特殊部落」と云う名称について」より 著者:喜田貞吉
来る。社会の秩序が紊れた平安朝の中頃以降では、源平武士の棟梁たる程の豪傑が、自ら
摂政関白などの家人となって、自家の勢力を扶植する。所謂一人の跨に入りて万人の頭を....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
じたものであった。かの一時関八州を占領して独立をまで企てた平将門の如きも、もとは
摂政藤原忠平の家人であった。一旦家人となれば決してその主人に反抗することは出来ぬ....