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摘花
「摘花〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
摘花の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
《きぬた》に映る軒の月の、払ッてもまた去りかねていながら、人の心を測りかねて、末
摘花《すえつむはな》の色にも出さず、岩堰水《いわせくみず》の音にも立てず、独りク....
「わからないこと」より 著者:宮本百合子
い女性達の優婉さ、賢さ、風情、絵巻物風な滑稽等の生彩ある活躍にまぎれると、結局末
摘花や浮舟その他の人物の立派な紹介者というだけの場合さえあるようだ。種々な作品を....
「源氏物語」より 著者:紫式部
にして書いているのを命婦が横目で見ていると、 なつかしき色ともなしに何にこの末
摘花《すゑつむはな》を袖《そで》に触れけん 色濃き花と見しかども、とも読まれ....
「源氏物語」より 著者:紫式部
であった女性たち、無視して行かれた恋人たちがそれであった。常陸《ひたち》の宮の末
摘花《すえつむはな》は、父君がおかくれになってから、だれも保護する人のない心細い....
「源氏物語」より 著者:紫式部
ができればうれしいだろう」 こう言って、源氏は姫君へ最初の手紙を書いた。あの末
摘花《すえつむはな》に幻滅を感じたことの忘れられない源氏は、そんなふうに逆境に育....
「源氏物語」より 著者:紫式部
式に作られてあった。 新年騒ぎの少し静まったころになって源氏は東の院へ来た。末
摘花の女王は無視しがたい身分を思って、形式的には非常に尊貴な夫人としてよく取り扱....
「源氏物語」より 著者:紫式部
裳着の式のあることを聞いていたが、贈り物を差し出てすることを遠慮していた中で、末
摘花夫人は、形式的に何でもしないではいられぬ昔風な性質から、これをよそのことにし....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
具体的でなく、わざとぼんやり何かを仄めかそうとしている時で、例えばあのみにくい末
摘花の哀れな姿を描写している場面や、玉鬘と養父の光君との感情交錯をたどった処、そ....