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撃退
「撃退〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
撃退の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
かに、「質疑なら明日《みょうにち》講演場で伺いましょう。」と云う体《てい》の善い
撃退の文句を用意していた。しかし相手はやはり顔の筋肉一つ動かさないで、じっと袴の....
「デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
も恐るべき砂丘《すなやま》は、戦闘艦ならずして緑の樅の林をもって、ここにみごとに
撃退されたのであります。
霜は消え砂は去り、その上に第三に洪水の害は除かれたの....
「白蛇の死」より 著者:海野十三
工場へ来合せた吉蔵が一目見て、四十男の恋の激しさ、お由に附纏う多くの若い男を見事
撃退して、間も無く妾とも女房とも附かぬものにしてしまったのである。 こうしてお....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
阻止することは、理窟上不可能と証明せられていることであるからして、敵機の完全なる
撃退は保証しがたい。故に本職は、各人が此辺の事情を理解し、指揮者の命に随い、官民....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
り、機関銃を叩き落したのだった。痣蟹は正面から警察隊の猛射を受けていたので、その
撃退に夢中になっていたところをやっつけられたのであった。しかし本当は警官隊は猛射....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
。日露役のときも重臣は勝てることはおろか、多分負けると考えていた。万が一にも敵を
撃退し得ないかも知れぬと考えていた。だが頑張りが勝ったのだ。硫黄島が玉砕、占領さ....
「海底大陸」より 著者:海野十三
。一たん本国に引き上げるよりほかはない」 そういっているうちに、八機の爆撃機を
撃退した「鉄の水母」は、ラスキン大尉らをあざ笑うかのように、また海面にぽっかりと....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
も、一応|妖異《ようい》に対する恐怖心を起しかかったが、それは慾心によって簡単に
撃退された。開いた鞄の中のすごい内容物はあらゆる問題を解決した。女は急に男に対し....
「超人間X号」より 著者:海野十三
くんで、部屋の中を、こつこつと歩きまわっていた。第一次、第二次の攻撃は、どうにか
撃退したものの、いつあらたな武器を持って、第三次の攻撃が始まらないともかぎらない....
「火星兵団」より 著者:海野十三
い。しかし、彼らはいつも火星人の敵ではなかった。いつも、こっぴどく火星人のために
撃退されてしまったのである。今度も、きっと人間隊は、山の斜面をころがって、逃出す....
「大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
にこの乗物の内部に入り、すべての出入口を厳重に閉ざしたり。これは外に出て火星人を
撃退せんとせば、風間、木曾の二少年に若しものことが起らずとは保証出来ざるためなり....
「太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
ります。随って、この大商船隊を葬るか、それともその商船隊を護る×の艦隊にこっちが
撃退されるかによって、両軍決戦の勝敗がどっちかへハッキリきまることになるのです。....
「人造物語」より 著者:海野十三
、スルスルと身長が伸びて、何十階の上の高窓に手が届いたり、警官隊や、その機関銃を
撃退するところは、何とも恐ろしい光景である。これは「無線電話と無線鏡」をつかって....
「三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
二、三十分ぐらいなもんだったろう。 が、沼南の「復たドウゾ御ユックリ」で巧みに
撃退されたのは我々通り一遍の面識者ばかりじゃなかった。沼南と仕事を侶にした提携者....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
なく、地形を利用して陣地を占領する時は攻撃の強行は至難であった。 又たとい敵を
撃退せる場合に於ても軽挙追撃して隊伍を紊る時は、敗者のなお所有する集結せる兵力の....