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「撃鉄〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

撃鉄の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
暗黒公使」より 著者:夢野久作
…【右後】残弾四発を有する旧式五連発ニッケル鍍金小型|拳銃。旋条がかなり磨滅し、撃鉄や安全環はニッケルが剥落して黒い生地を露し、握りの処のエボナイトの浮彫も、手....
古狢」より 著者:泉鏡花
、血だらけな頬白を、(受取ってくれたまえ。)――そういって、今度は銃を横へ向けて撃鉄をガチンと掛けるんだ。(麁葉だが、いかがです。)――貰いものじゃあるが葉巻を....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
くさ》に赴《おもむ》いてる少年ガヴローシュであった。 大通りで彼は、ピストルに撃鉄がついていないことに気づいた。 彼が歩調を取るのに用いてる右の一連の歌や、....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
の面当《つらあて》に戦死をした。われわれの勇武は皆女から来る。女を持たない男は、撃鉄のないピストルと同じだ。男を勢いよく発射させる者は女だ。ところがアンジョーラ....
二都物語」より 著者:佐々木直次郎
。「お客さん方! よろしいですか、皆さん!」 大急ぎでこう頼むと、彼は喇叭銃に撃鉄をかけ、撃つ身構えをした。 この物語に既に記載されている例の旅客は、馬車の....
決闘」より 著者:神西清
かった。もっと正確に言うと、耳にははいったが理解しなかった。彼は、その時が来ると撃鉄を上げて、重い冷たいピストルの銃口を起こした。外套のボタンを外すのを忘れてい....
母子像」より 著者:久生十蘭
した。拳銃をぬきとって、音のしないように安全装置をはずすと、立ちあがっていきなり撃鉄をひいた。正面の壁が壁土の白い粉末を飛ばした。若い警官は板土間へころがり落ち....
」より 著者:神西清
たいな女だ! ポポー※ こうですの? スミルノーフ そ、そうです。……然るのち、撃鉄をあげて……それ、こうして狙いをつける。……頭を、もちっとうしろへ引く!……....