撲滅[語句情報] »
撲滅
「撲滅〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
撲滅の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
たのです。
遺伝的義勇隊を募《つの》る※
健全なる男女の河童よ※
悪遺伝を
撲滅《ぼくめつ》するために
不健全なる男女の河童と結婚せよ※
僕はもちろ....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
のは、側の湯河原中佐だった。 「敵の計画では、焼夷弾と毒瓦斯弾とで一気に、帝都を
撲滅するつもりだったらしいですな。爆弾は、割に尠い。弾痕と被害程度とを比較して、....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
ところが文相らは、一方において宗教の健全な発達を欲しながら、他方において、邪教の
撲滅策を講じているのである。これは何かしら宗教の効用を少し誤算していることだ。 ....
「落穴と振子」より 著者:佐々木直次郎
数世紀にわたって、ローマ教会の教権擁護のために、異端その他宗教に関する罪悪を摘発
撲滅するために行われた、歴史上有名な裁判。――フランス、イタリア、ドイツ、スペイ....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
はなぜこんなに駄目なのであろう。私は腹が立つよりも悲しかった。やむなくば「女」を
撲滅しなければならない。そして女の肉だけを残さなければならないと思った。 私の....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
から、わが国の某方面に向って、加盟を勧誘して来て、国際的共同戦線を敷いて、共産党
撲滅の方策を樹立しようではないかと云って来たそうで、わが国もこれに加盟したいとい....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
文部省には敗けてはいられないので、東京府では「思想対策委員会」を作って赤化教員の
撲滅方法の研究をすることになった。これはしかし、東京市の例の教育疑獄事件に狼狽し....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
行末を、あわれみの眼もて見送るより外に、せん術がないのである。 この種の悪徳の
撲滅には、必然的に多大の歳月を要する。何となれば悪は悪を生み罪は罪を孕み、容易に....
「飯田蛇笏」より 著者:芥川竜之介
」とも云った。すると何ごとにもムキになる赤木は「君には俳句はわからん」と忽ち僕を
撲滅した。 丁度やはりその前後にちょっと「ホトトギス」を覗いて見たら、虚子先生....
「話の種」より 著者:寺田寅彦
、文学者を招待されたが科学者は呼ばれなかった」とこぼしている。 蚊の
撲滅 北米バルチモアーでは蚊のためにいろんな病気の流行るのを防ぐために一昨年市....
「地虫」より 著者:小栗虫太郎
、いま枯菅を踏みながらこの猟館へと歩んでゆく。 しかし読者諸君は、自分が剔抉し
撲滅したこの一団に、なぜいま、左枝が訪れようとするのか疑念を持たれるだろう。けれ....
「子をつれて」より 著者:葛西善蔵
病患者視してるに堪えないんだね。機会さえあればそう云った目障りなものを除き去ろう
撲滅しようとかゝってるんだからね。それで今度のことでは、Yは僕のこともひどく憤慨....
「チェーホフ試論」より 著者:神西清
日こんな話をして聞かせた。主人公は女教師。無神論者でダーウィンの崇拝家で、迷信は
撲滅すべきものと確く信じている。ところが自分は夜の十二時になると、風呂場へ黒猫を....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
ものにするために、そして、このごろとくに危険の度を増した国内の陰謀や策略を発見し
撲滅するために、いろいろ忙しいことだらけだ」そのようなたくさんの仕事や成功の間に....