支配権[語句情報] » 支配権

「支配権〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

支配権の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
《せんぎ》、下手人の引き渡し、大小のことすべてこの一円一帯を預かるお山同心にその支配権があったからです。――さればこそ、名人はいたっていんぎんでした。 「ご不審....
仮装観桜会」より 著者:佐左木俊郎
にそれを変革することができるからである。もし彼が、弥平氏の養子として前田鉄工場の支配権を継ぐなら、自分が全然否定しているところのその工場の待遇制度を、全人格的に....
予報省告示」より 著者:海野十三
、宇宙の侵入者による禍は急に解消するに至る。 世界暦二千二百年 人類は地球の支配権を遂に植物に譲らなければならなくなる。 人類は最早到底、その量と力の上に....
工場細胞」より 著者:小林多喜二
の少ないものに纏められて行っている。で、今までの「H・S会社」に対する三田銀行の支配権は、当然金菱銀行にそのまゝ移って行った。 ところが、金菱銀行は自分の支配....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
たる木曾谷を輿で運ばれて行った。福島の代官、山村氏から言えば、木曾谷中の行政上の支配権だけをこの名古屋の大領主から託されているわけだ。吉左衛門らは二人の主人をい....
イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
伴して、哲学の問題にまで提出されていたのである。尤もそれが哲学に対する殆ど完全な支配権を得たのは近世以来のことであると云って好く、又同じ近世に於てもその支配する....
嫉みの話」より 著者:折口信夫
容へわれわれははいってゆくので、それを男のうえにも感じるのである。語というものの支配権は、たいしたものである。女のねたみについては、この間、柳田先生の話を引いた....
次郎物語」より 著者:下村湖人
まわって見た。老英雄は、夢にも予期しなかったわかい反逆者のために、そのながい間の支配権を奪われて、ひっそりと垣根に身をよせている。 築山の上では、地鶏がもう一....
グロリア・スコット号」より 著者:ドイルアーサー・コナン
くたって彼が私をためしてみ、そうして出来るだけ厳粛に私に誓ったとき、私はこの船の支配権を得ようとしている企のあることを知らされた。十二人の罪人達は彼等が船に乗り....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
た。そのうえ、彼は、自分の小さな帝国である教室に君臨するときの圧迫的な威厳や絶対支配権をいっさい投げうって、おどろくほどやさしくなり、気に入られるようにした。彼....
不在地主」より 著者:小林多喜二
るものでない。――首を縊った百姓、夜逃げした百姓が何人あの年いたか。都会が凡ての支配権を握っているのだ。 こういう世界へ百姓が首をつん出して、うまく行く筈がな....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
昔ブータンのズクパ派の坊さんがこの山に関係が多かったものですから、そこでこの山の支配権がブータンに帰したことと考えられる。その寺の中に入って阿弥陀如来を見まする....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
したお婆さんは、よろめき、よろめき、老衰の極に達した。忘却が、彼女の上を蔽った。支配権は、ロバアト・セシルの手にはいった。しかし、偉大な政敵がやっと影を消したと....
エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
問い合せているのである。 正徳二年七月に、備後地方のエタと茶筅との間に於いて、支配権限の争いが起った。そこで福山のエタ頭三吉村関助・九郎助の二人が領主の命によ....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
その中に加えられることになっているのである。 この書類に基づいて弾左衛門はその支配権を主張し、しばしば種々の問題を惹起した。宝永年間房州で歌舞伎芝居興行の節、....