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「攻守〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

攻守の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
て相共に兵を上国に送ろうとして、出発の準備にいそがしかった。いわゆる薩長芸三藩が攻守同盟の成立だ。この形勢をみて取った松平容堂は薩長の態度を飽き足りないとして、....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
膺懲のことを忘れてはならない、たとい和親を講じても曲直は明らかにせねばならない、攻守の覚悟はもちろんの事であるが、先朝においてすでに開港を差し許され、皇国と各国....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
の役目も済みました、それではこれでお暇を致しましょう」 「ま、待って、もう暫く」攻守勢いを異にしてしまい、兵馬はお絹の袖を捉《とら》えてはなさないのでありました....
次郎物語」より 著者:下村湖人
なくて謙蔵であることが、次第にわかって来ると、彼は、お延と誠吉と自分とで、内密に攻守同盟でも結んでいるかのような気になってしまった。 誠吉は気の弱い子で、次郎....
投手殺人事件」より 著者:坂口安吾
大鹿が加入して、三番にピースの国府一塁手、四番にキャメルの桃山外野手がとれたら、攻守ともに百万ドル。優勝絶対です」 「それは優勝絶対にきまっとる。国府と桃山がと....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
」と書き加えている。 真に一触即発の形勢だった。次にきた情報はフランスとの間に攻守同盟が成立したというのである。その数日後に女王はプリムスにある二人の司令官に....
三国志」より 著者:吉川英治
州は呉と隣接しておる。荊州の内情をふかく語ってみよ」 「江川の流れは山陵を縫い、攻守の備えに欠くるなく、地味はひらけて、民は豊かです。――しかしこの絶好な国がら....
三国志」より 著者:吉川英治
」 と、鎧の袖に面をつつんで声涙ともに咽んでいた。 一方、樊城を出て、一夜に攻守転倒、追撃に移っていた曹仁は、その臣、司馬|趙厳の、 「もうこれ以上、関羽を....
三国志」より 著者:吉川英治
った。 魏延が陣前に現われると、さすがに鼓の音も鬨の声もいちどにあらたまった。攻守たちまち逆転して、魏兵は馳け散らされ、大将|夏侯覇は馬を打って逃げ出していた....
私本太平記」より 著者:吉川英治
由来、洛内攻めには、いつも近江路と大津の中間、瀬田川の瀬田ノ大橋、また宇治川が、攻守決戦の境になる。 壬申ノ乱の大海人の皇子軍。木曾義仲の寿永の都入り。承久ノ....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
の指揮を一任せられたフォッシュ将軍の英断と炯眼によって独軍攻勢の側面を衝き、遂に攻守処を異にして連合軍勝利の基を開いたのである。固より独軍の全敗は国内事情による....