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攻撃的
「攻撃的〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
攻撃的の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青木の出京」より 著者:菊池寛
皮肉に挑戦的にきいた。それは、昔の青木とほとんど変っていなかった。そうした青木の
攻撃的《アグレシヴ》な言葉に、今でも妙な圧迫を感ずるのを雄吉は自分ながら不快に思....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
巧みに分散するに従って、火砲の支援による敵線の突破は再び至難となった。 戦車は
攻撃的兵器である。第一次欧州大戦に於ける戦車の出現は、戦術界に大衝動を与えたが、....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
た庄司署長は、彼の脅迫、彼の嘆願に何等顧慮する所なく、正面より堂々の論陣を張り、
攻撃的答弁を以て、一々支倉の妄を難じ、嘘言を責め、彼をして殆ど完膚なきに到らしめ....
「野ざらし」より 著者:豊島与志雄
の壺焼だって……。」 そうなると、もう一種の述懐ではなくて、何か他意ありそうな
攻撃的な語調だった。昌作は返辞に迷って、相手の顔をぼんやり見守った。顎骨の弱った....
「或る男の手記」より 著者:豊島与志雄
だりして、夜中の三時過ぎまで起きていたのである。そして全体としては、彼女は次第に
攻撃的になって嵩《かさ》にかかってき、私は次第に受太刀になって詭弁を弄したが、そ....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
た。クリストフはそういうふうにして自分が友の上に及ぼしてる幻惑に気づいた。そして
攻撃的な気分をさらに誇大してみせた。あたかも老革命家のように、社会の約束と国家の....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
く思われるとおりに実際においても、ドイツ芸術とドイツ精神との偏見にたいして一徹な
攻撃的の道を固執するならば、彼はすべての人を敵に回し、保護者をも敵に回すようにな....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
品の価値ばかりではなく、また人間の価値を感ずることができるのだった。クリストフの
攻撃的な憤りのもとに、彼は一つの力を見て取っていた。そして力の稀《まれ》なこと―....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
ない間は別に不快でもなかった。しかし遊戯は危険なものとなっていった。同志の者らは
攻撃的になってゆき、彼らの主張は大きくなっていった。カネーの胸底の利己心や、所有....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
を招くような方法をもってする、という彼女の意見はまさしく至当だった。彼らは皮肉で
攻撃的であって、相手の気持を害するつもりでないときでさえ、侮辱に近い苛酷《かこく....
「血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
紙帳を巡って 左門に逢ったなら「我の一を以って敵の二に応じ」よう。すなわち、
攻撃的に出て、機先を制しようなどと考えていた頼母は、相手の構えを見ただけで、萎縮....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
澄江に話しかけていたが、俄然血の気を頬に漂わせ、敵の体臭を鼻にした獣が、敵愾心と
攻撃的猛気、それを両眼に集めた時の、兇暴惨忍の眼のように、三白眼を怒らせたが、 ....
「地上」より 著者:島田清次郎
街路樹の濃い常磐葉、電燈と瓦斯の赤光白光の入りまじり、行き交う市民の群、自動車の
攻撃的で威嚇するような探光と轟音。何んというすばらしい豪壮さだ! こう彼は思って....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
このように女性的なスタイルの文章を書いていた私は今、刺すがごとき、搏つがごとき
攻撃的のポーズで書くようになった。しかし私にとっては、マリアのように優しいことも....
「融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
て、しいて融和の援兵に使っている、偽学者だとかいう非難があります。かくの如き人身
攻撃的非難に対しては、私はあえて弁明をする必要を認めません。しかし歴史研究の結果....