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放射能
「放射能〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
放射能の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
「その手紙の文句というのが、こうなんだ、――君は君の寝室へ飛込んだゼ号の手斧に
放射能物質が付着しているかどうか確かめたことがあるだろうか、もし君がそうした注意....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
膚面に起ると、当然、そこに凝集している砒石の成分層が、ピッチブレンドのウラニウム
放射能をうけなければならないだろう」
「勿論現象的には、それで十分説明がつくだろ....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
別の器械を取出した。その器械は、著しい特徴があるので、帆村にはすぐ分った。それは
放射能《ほうしゃのう》物質から出る放射線を捕えて、その放射線の強さを検出する計数....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
にめぐりあうこともある。たとえばカロニウムとかガンマリンなどは、地球にないすごい
放射能物質で、ともにラジウムの何百万倍の
放射能をもっている。こんな貴重な物質がど....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
げまし、 「地球以外の星には、ラジウムよりも、もっと重い金属があって、おそろしい
放射能を持っているものがあるのです。そういう奴は、ラジウムよりもずっと高等な生物....
「火星兵団」より 著者:海野十三
ら、
「これだけ厚い金属のかべでとりかこみ、そうして、音も電気も磁気も、それから
放射能も全然さえぎるような仕掛をつけてある。だから、多分この中では、何をしゃべり....
「大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
この貴重な元素のことを知っている者は、あまり多くない。このムビウムは、すばらしい
放射能をもっているのだ。
放射能物質でむかしからよく知られているのはラジウムである....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
。 たとえば近時、異常な注目をひいて研究されだした宇宙線や元素の人工転換、人工
放射能などに関する研究には大規模の装置が要るので、理研には三百万ボルト、阪大には....
「技術へ行く問題」より 著者:戸坂潤
て示唆するように思われた。 ラジウムの製造がなければ、ラジウムの発見もなければ
放射能の研究も十分の意味を得なかったわけで、科学の実験的研究なるもののクライマッ....
「肝臓先生」より 著者:坂口安吾
今見下している南海の夏の太陽のギラギラした海に、無と帰した先生の何かが、たとえば
放射能のように残り、漂っていると思うと、そのなつかしさに、たまらなくなるのであっ....
「物質とエネルギー」より 著者:寺田寅彦
りが出来ている。前世紀の末頃までは原子までで事が足りていたが、真空中放電の研究や
放射能性物質の研究から更に原子の内部構造を考えなければならぬ破目になって、ここに....
「金銭無情」より 著者:坂口安吾
やんの芸は前衛芸術の宿命に通じるものがあるから演出次第でピカソやコクトオの芸術的
放射能を現実的に発散できる珍品なんだと倉田は高く評価したが、ヨッちやん一つぢやグ....
「地震雑感」より 著者:寺田寅彦
能であり、また必要でもある。ウェーゲナーの大陸漂移説や、最近ジョリーの提出した、
放射能性物質の熱によって地質学的|輪廻変化を説明する仮説のごときも、あながち単な....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
はオレが牛か豚に見えるとは思われないが、しかし彼の女の神経や視覚はかの八月九日の
放射能によって――私はいろいろハンモンしたかも知れないね。 しかしこれはウマニ....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
ックスに達し、ここににわかに終幕となったのである。たしかに厳粛な一瞬である。私は
放射能雲のあやしく輝いて低迷する空を胸のつまる思いで眺めていた。この
放射能原子雲....