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政情
「政情〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
政情の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
オプティミズムをこの不安時代に見出す権利があると思っている。 (一九三六) 7
政情不安の社会的基礎 一九三七年二月中村陸相が病気のため、突如として陸相更迭が....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
善の努力をなし来ったのである。然るに前二議会における審議の経過に徴し、また最近の
政情に察するに、衆議院における実情は到底円滑なる国政の運用を期し難きものありと認....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
かかる時代、ナポレオン、ブリューメル、イエナの勝敗と、たてつづく大動揺のフランス
政情の間に、いつも内外に機をうかがっている亡命貴族、それが戻って来て、自分の掠奪....
「梟雄」より 著者:坂口安吾
をあげ、多額の金銀をたくわえた。 行商で諸国を歩きつつ、彼は諸国の風俗や国情や
政情などに耳目をすませた。また名だたる武将の兵法や兵器や軍備についても調査と研究....
「伯林の降誕祭」より 著者:岡本かの子
今の独逸の「クリスマス値段」ですから。 そうしてみると、日本の大晦前のような財
政情況なのかな、と私は覚りました。花屋の店の氾濫、カード屋のカード字も独逸風のや....
「ドーヴィル物語」より 著者:岡本かの子
居た。扉に白いチョークで、西班牙皇帝の似顔絵が拙く楽書きされて居る。自国の乱れた
政情の間を潜って、時々陛下は茲へ遊びに来られた。陛下の古典風な顔はフランスの何処....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
木照山・提調時代の生活・衝突帰朝 北京へ行った目的は極東の舞台の中心たる北京の
政情を視察する傍ら支那を知るための必要上、本場の支那語を勉強するツモリであったの....
「判決」より 著者:カフカフランツ
アの政治情勢の不安定のためにどうしてもやむをえぬことだ、と説明していた。そこでの
政情不安は、十万にも及ぶロシア人が平気で世界を歩き廻っているのに、つまらない一商....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
てきた。 一家族の境遇が――英国史には一度ならず現われたことであるが――それが
政情を左右した。ウィリアム・セシルすなわちバアリイ卿が、総理大臣の椅子を占めてい....
「新撰組」より 著者:服部之総
留組の中心は常陸《ひたち》芹沢村の郷士芹沢鴨を首班とする水戸浪人の一派で、京都の
政情に望みをかけ、中央――京都における合体尊攘方策の即時実現をまだ夢みていた。武....
「福沢諭吉」より 著者:服部之総
他方倒幕派そのものから「攘夷」のスローガンを陰に抛棄させた「慶応」度必至の内外諸
政情と、相まって驚異的な十万の読者大衆をこの書に獲得させたのである。 無表情の....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
現実の胸中図とまでなっていた。 いまも右馬介から聞いた中央の情勢と、幕府内部の
政情とを、にらみ合せて、 「必定、今年は大乱」 と観ている確信を、彼はいよいよ....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
族は敗れ、清盛の六波羅平氏が、ひとり都に武門として、隆昌の兆しを示している。 〔
政情〕天皇二条のほか、なお後白河上皇の院政があり、新興武門の発言権も、急激に大き....
「正倉院展を観る」より 著者:吉川英治
したのである。華|奢高遊の風流天子、聖武天皇のおきさきで、次代孝謙帝のむずかしい
政情のころまで皇太后の権をきかせていたお方である。ずっと格はおちるが鎌倉の尼将軍....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
加するに反してドイツ側はなかなか思うように行かなかった。第一次欧州大戦前ドイツの
政情は満州事変前の日本のそれに非常に似ていたのである。世は自由主義政党の勢力強く....