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政治屋
「政治屋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
政治屋の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「読書法」より 著者:戸坂潤
作品になっているというわけだ。杉山平助風の文学者的人間論とも違えば、野依秀市式の
政治屋流人物観とも異る。正に阿部流人物論の型を確立したものといってよい。 1....
「光と風と夢」より 著者:中島敦
破船引揚業者《レッカー》」第二十三章書上げ。 十一月××日 東奔西走、すっかり
政治屋に成り果てた。喜劇? 秘密会、密封書、暗夜の急ぎ路。この島の森の中を暗夜に....
「自由画稿」より 著者:寺田寅彦
参与することはほとんどなくて、多くの場合には技術にうとく理解のない政治家的ないし
政治屋的為政者の命令のもとに単に受動的にはたらく「機関」としての存在を享楽してい....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
や示威行列は許されてなかった。労働者のプログラムの中にもそれはなかった。共産党の
政治屋どもや、C・G・T・Uの首領どもは、警官隊との衝突を恐れて、できるだけの事....
「明日の知性」より 著者:宮本百合子
もした。そして、その騒々しさからは幾歩か身をはなしておいて、政治的には発展せず、
政治屋ふうになった一部の婦人のうごきを眺めている気分も感じられる。 けれども、....
「「推理小説」」より 著者:宮本百合子
の乱れのほかではないだろう。 死の過程がどうであったにしろ、下山氏の死の本質は
政治屋でなかった同氏が、十六万人の従業員ともども、吉田政府の犠牲となったといえる....
「思い出すこと」より 著者:宮本百合子
社会的需要に応じて、職業を換えて行く種類の人間らしく見えた。よくある、商売人とも
政治屋とも片のつかない一種のタイプなのである。 「お上りなさい」 と幾度も云うの....
「現代科学教育論」より 著者:戸坂潤
る。「実際教育」とか「実業教育」とか云うが、夫がもしこういうことでなければただの
政治屋的片言に過ぎない。だがこうなって来ると、今日の普通教育に於ける科学教育から....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
ては悲壮な性質を帯びていた。クリストフがこれまでに見たものは、下等な社会主義――
政治屋連中の社会主義にすぎなかった。その
政治屋連中は、幸福という幼稚粗雑な夢を、....
「金銭無情」より 著者:坂口安吾
せう」 最上清人はエロ出版の社長などゝいふ当り前の実業家は眼中に入れてゐない。
政治屋も大会社の社長も陳腐で馬鹿らしく見えるのである。筋のないところで魔法的なビ....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
政治界においてよくこの事を見ることが出来る。米国の「ポリティシャン」という言葉は
政治屋とでも訳すべきだが、いわゆる陣笠《じんがさ》の意に用いられ、政治を商売とし....
「日記」より 著者:宮本百合子
、友人の中に政友会が出来こまった話、その他を高声にする。自分は少くともその程度の
政治屋の気分、態度、話題、いつも忘れない自党、自家広告の仕ぶりを見られてためにな....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
与えられないで、公会堂の歓迎会席場へなだれ込むより外なかったのだ。 「瓢箪鯰とは
政治屋のことですよ。」と今もF君は吐き棄てるように罵った。 「だがそのぉ、あれで....
「『唯研ニュース』」より 著者:戸坂潤
歩の気持ちもないではなかった。なぜというと、要するにこの酔払いは世間一般の連中(
政治屋や新聞記者や床屋のお客など)の通念を代表してそう云っているのだからである。....
「近衛内閣の常識性」より 著者:戸坂潤
シニズム、こうした態度が、その祭政一致声明の超時代常識性と呼応して、独り政党人の
政治屋的常識を刺激したばかりでなく、国民自身の不快を買ったわけだが、それが政民両....