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「政道〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

政道の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
もなることよ」 なぞと、うそにも陰口をきこうものなら、下民の分際をもって、上ご政道をとやかく申せし段ふらち至極とあって、これがまず入牢《じゅろう》二十日。糸ほ....
四条畷の戦」より 著者:菊池寛
如何と尋ねられた。側近の者皆|宝祚長久の嘉瑞なりと奉答したが、只万里小路藤房は、政道正しからざるに依り、房星の精、化して竜馬となり人心を動揺せしめるのだと云って....
近時政論考」より 著者:陸羯南
起したり、しかれども維新以後の人民たる吾人は内外交通開発の恵みを受けて自ら近世の政道を発見し得たること少なしとせず、しかして今やよく立憲政体と相|支吾することを....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
れ衣が、通らぬ理屈申して、飽くまでも今の女匿おうと意地張るならば、日之本六十余州政道御意見が道楽の、江戸名物早乙女主水之介が、直参旗本の名にかけて成敗してつかわ....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
ゃ。活かすべき時にこれを生かして費うと、後生大事に死金を護ると、いずれが正しき御政道か、それしきのけじめつかいで何とするか。徳川の御代はすでに万代不易の礎も定ま....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
貴殿は!」 「誰でもござらぬ。早乙女の主水之介よ。うい傷じゃ、その傷もって天上御政道を紊す輩あらば心行くまで打ち懲らせ、とまでは仰せないが、上将軍家御声がかりの....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
紋は予が寵愛の女じゃ。知りつつその方がまたなぜたわむれた!」 「天下の為、上、御政道の御為にござります」 「たわけめッ! 将軍家が寵愛の女の膝にたわむるが何ゆえ....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
に、ねじ切って腰にさすがごとき奴と、このように申すのでな、下情に通しておくは即ち政道第一の心掛けと、身が館でも戯れに申しておるのじゃ。その方はどうじゃな。別して....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
る同輩の所領地に於て、由々敷も容易ならぬ火蓋を切らんとするに至っては、自ら天下御政道隠し目付御意見番を以て任ずる早乙女主水之介の双の目が、らんらん烱々と異様に冴....
老中の眼鏡」より 著者:佐々木味津三
れにつけても大老は、井伊殿は、立派な御最期だった。よかれあしかれ国策をひっ提て、政道の一線に立つものはああいう最期を遂げたいものじゃ。羨やましい事よ喃」 「申、....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
ととなえて、伐採を禁じられて来た無数の樹木のあるのは、恐れながら庶民を子とする御政道にもあるまじき儀と察したてまつる。」 これは木曾谷三十三か村の総代十五名の....
自由画稿」より 著者:寺田寅彦
《やきん》の業に関しては農林省管下にそれぞれの試験場や調査所などがあって「科学的政道」の一端を行なっており、疫病流行に関しては伝染病研究所や衛生試験所やその他い....
社会時評」より 著者:戸坂潤
ったから、所謂左翼に三郎が揃ったわけだ。世間周知の通り、山田(勝)氏は東大の臘山政道教授の弟で、以前の「ソヴェート友の会」やその後の「日ソ文化協会」で主になって....
新春偶語」より 著者:寺田寅彦
げることが出来るものであろう。それだのに、日本の政府が従来こうした大事な科学的な政道に如何に冷淡であったかは周知の事実である。また、国民の選良であるところの代議....
雪の宿り」より 著者:神西清
えばひょんな風狂人もあったものでございます。 わたくし風情が今更めいて天下の御政道をかれこれ申す筋ではございません。それは心得ておりますが、何としてもこの近年....