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故殺
「故殺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
故殺の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
緒に来て下さい」
新五郎「手前は兄の言葉を背き居るな、よし/\有って甲斐なき弟
故殺してしまう覚悟しろ」
新「其様《そん》な理不尽な事を云って」
新五郎「な....
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
たばさ》んで居《お》る、お前の手は借らん」 文「いや/\あなたには殺せない、何
故殺せんと云うに、あなたが殺すなれば三年|連添《つれそ》って居《お》るから疾《と....
「十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
りと微笑んでいた。それを見た瞬間、閣下は爆発する火山のように憤怒した。 「な、何
故殺したのだ。なぜアネットを殺したのだ。貴様はアネットが美しいので嫉妬しているん....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
死骸か、第二に自分で死んだのか他人に殺されたのか、第三に殺されたとすれば謀殺か、
故殺か、第四に之を殺した下手人は何者か、第五に其の殺した者の目的は何であるか、第....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
タ。其ノ屍体ハ油倉庫ノ中ニ投ゲ入レラレ、放火サレタカラ灰ニナリマシタ。兄サンガ何
故殺害サレタカ分リマセンガ、其ノ殺害ヲ一番早ク云イ当テタノハ動坂三郎氏デス。動坂....
「血の文字」より 著者:黒岩涙香
る、お前は殺すほどあの伯父が憎かッたのか藻「なアに少しも憎くは有ません目「では何
故殺した藻「伯父の身代が欲いから殺しました、此頃は商買が不景気で日々苦しくなるば....
「名人長二」より 著者:三遊亭円朝
助命させたいと思召し、一先ず調べを止めてお邸へ帰られました。当今は人殺にも過失殺
故殺謀殺などとか申して、罪に軽重がございますから、少しの云廻しで人を殺しても死罪....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
そういう工合に訊いて下さい。――答は、然りです」 「被害者――あなたの御実兄は何
故殺されたか、その原因についてお心当りはありませんか」 検事はずんずん核心に触....
「獏鸚」より 著者:海野十三
といってまだ三十を二つ三つ越した若者だった。――そこで錨健次は誰に殺されたか、何
故殺されたかという問題になったが、ちょっと見当がつきかねた。ところが丁度僕が警察....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
梁福は悪い奴に相違ないのですけれども、猿を殺すのが主なる目的で、番人を殺したのは
故殺に過ぎないのですから、死刑にはなりませんでした。何年かの禁獄で、今でも暗いと....
「撞球室の七人」より 著者:橋本五郎
いか! 印度《いんど》人に化けて投剣とか云うのをやっていたではないか。こら! 何
故殺したか、そんなことは後でよろしい。兇器はいったい何処にかくした?」 私はハ....
「飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
処まで逃げて来たんだ。」 「じゃア、今の騒はお前さんだね。だが、角川の若旦那を何
故殺そうとしたの。」 「阿母さんの仇だ。」 「どうして……。」 「先刻、お前が然....
「六号室」より 著者:瀬沼夏葉
、墓場の側の崖の辺に、腐爛した二つの死骸が見付かった。それは老婆と、男の子とで、
故殺の形跡さえあるのであった。町ではもう到る所、この死骸のことと、下手人の噂ばか....
「悪魔の弟子」より 著者:浜尾四郎
記憶を辿《たど》って自分の気もちを語りました。然し何時頃からすえ子を知ったか、何
故殺したか、そういう込み入った事に就いては何等答えることが出来ませんでした。 ....
「美人鷹匠」より 著者:大倉燁子
、申訳ございません。白状いたします。若様を殺したのは――、たしかに私です」 「何
故殺したんだ?」 「私は以前あのお屋敷に御奉公していた者でございます。その時出来....