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救い小屋
「救い小屋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
救い小屋の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「義民甚兵衛」より 著者:菊池寛
ぞ。 およし 明和の飢饉じゃて、これほどではなかったのう。 甚作 あの時には、お
救い小屋が立ったというじゃないか。 およし そうじゃ、そうしゃ。わしもな、お救い....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
下げて帰って来ての話に、こんなことがありました、 「お雪ちゃん、わたしは今日、お
救い小屋で、妙な人に出会いましたよ」 妙な人だの、変な人だの、イヤなおばさんだ....
「開運の鼓」より 著者:国枝史郎
り死骸から発する腥い匂いが空を立ち籠めるというありさまであった。 上野広小路に
救い小屋を設けて、幕府では貧民を救助した。また浅草の米蔵を開いて籾を窮民に頒った....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
暴騰して、囲米厳禁の布令が出て、米|施行《せぎょう》があった。江戸では、窮民のお
救い小屋さえ出来た。
調所は、金網のかかった火鉢へ手を当てて、猫背になりながら....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
生じた多数の罹災者の如き、もしこれが旧幕時代に起ったのであったならば、いわゆるお
救い小屋に収容せられて、非人となったものも少からぬことであったに相違ないが、今日....
「融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
非人ということの意味を、もっとも明瞭に説明しうるものは、徳川時代における諸国のお
救い小屋の被収容者、特に京都の悲田院の被収容者であります。 今日ならば自ら生活....