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敗北主義
「敗北主義〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
敗北主義の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「党生活者」より 著者:小林多喜二
げろと云ったのは、自分が若《も》し捕かまったら三日か四日目にアジトを吐くという、
敗北主義を自認していることになる。だが、これはおよそボルシェヴィキとは無縁な態度....
「旅愁」より 著者:横光利一
よ東野は有無を云わせず押しよせて来ているこの現実の思想から、逃げ歩いてばかりいる
敗北主義の男だと思っていくばかりだった。
「そうすると、あなたは何んですか、こん....
「文芸時評」より 著者:宮本百合子
体その時評は、妙なものだった。マルキシズムの立場で書かれているわけなのだろうが、
敗北主義で、政治と文学との見解は、ブルジョア・インテリゲンチアの宿痾《しゅくあ》....
「新たなプロレタリア文学」より 著者:宮本百合子
失敗だった。特に「菊の花」の方は、主題のつかみかたがプロレタリア的な立場で見れば
敗北主義くさいという、理論上の欠点ももっていた。 だが、あれをよんで、自分は興....
「労働者農民の国家とブルジョア地主の国家」より 著者:宮本百合子
の勝利に揺ぐことのない基礎をおいた。右翼的日和見主義を撃破し、トロツキーの極左的
敗北主義に対して、建設の全事実が一国社会主義の可能を証明した。 ....
「新しい一夫一婦」より 著者:宮本百合子
そんな問題が起るたびに部署をすてたんじゃ、限りない退却があるばかりだ。俺はそんな
敗北主義には賛成しないな」 やがて若い階級的な妻である女は、自分が良人のところ....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
実際の生活がものを言うさ。」 次郎は考えこんだ。考えれば考えるほど、朝倉先生が
敗北主義者になったような気がして腹がたって来た。かれは、もう何もいわないで塾長室....