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「敗戦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

敗戦の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
金将軍」より 著者:芥川竜之介
える歴史はこう云う伝説に充ち満ちている。たとえば日本の歴史教科書は一度もこう云う敗戦の記事を掲げたことはないではないか? 「大唐《もろこし》の軍将、戦艦《いくさ....
デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
分を持ち去られたのであります。いかにして国運を恢復《かいふく》せんか、いかにして敗戦の大損害を償《つぐな》わんか、これこの時にあたりデンマークの愛国者がその脳漿....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
の用兵を研究し、ナポレオンの戦術をまねし出しました。さあそうなると、殊にモスコー敗戦後は、遺憾ながらナポレオンはドイツの兵隊に容易には勝てなくなってしまいました....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
云って、此処まで来て引上げることは許されないことであった。ブラック提督は、海軍の敗戦を、何とかして、空軍の強襲によって、取戻そうと決心した。 彼は厳然たる威容....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
ら煙の出て居るのは僅々七、八本に過ぎず、工業生産力の低下に今さらながら慄然とし、敗戦的観念に追いつめられてしまった。 ◯ベルリンはあと五分の一を余すのみ。ヒムラ....
海底大陸」より 著者:海野十三
側をこえる元気さえなくなって、甲板上にへたばるものさえ出てきた。 海底超人側に敗戦の色はしだいに濃い。 ラスキン大尉の指揮する空軍部隊は、くりかえしくりかえ....
海底都市」より 著者:海野十三
客によろこばれているのです」 「なるほどねえ」 僕はしみじみと昔を思い出した。敗戦のあとの苦しかったあの年々のこと。希望もなんにもなくなって死のことしか考えら....
洪水大陸を呑む」より 著者:海野十三
力も大きいけれど、たゆまず努力していく人間の力もまた、ばかにならないものだ」 「敗戦日本には今一台の飛行機もないけれど、わたしたちと同じ同胞であるアメリカ人やイ....
二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
ルゴン大将は、即戦即決主義だった。彼は、これまでのいくつかの戦争において、いつも敗戦の原因となった漸進主義や打診主義を排し、全国軍の重攻撃兵器を一つに集めて、猛....
暗号音盤事件」より 著者:海野十三
へつと寄り、 「おい六升男爵。そうお前さんのように、何から何まで疑い深く、そして敗戦主義になっちゃ困るじゃないか。始めからそんな引込思案な考えでいっちゃ、取れる....
独本土上陸作戦」より 著者:海野十三
を、イギリス軍隊の中に求めましたが、何分にも赫々たるドイツ軍の戦績とダンケルクの敗戦を想起し、一人の応募者もありませんので、遂に金博士は腹を立て、予て捕虜として....
怪塔王」より 著者:海野十三
いていました。 6 「もう遅いって、どうしてもう遅いのか」 怪塔王は敗戦のロケット隊長をしかるように、もう遅いわけを聞きかえしました。 「はあ、その....
押しかけ女房」より 著者:伊藤永之介
た。時たま胸に浮んで来るのは、初世ぐらいのものであつたが、その初世にしてからが、敗戦の年も暮れに近ずいたある日、ふと指折りかぞえて、初世ももうじき二十三になるの....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
。無謀な戦争をやり、われわれ社会主義者の正当な声を弾圧した結果は、かかるみじめな敗戦となった。私は戦争の死線をこえて、つくづく生きてよかったと思い、これからはい....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
き換えたのである。昭和四年の分は次の如くであった。 1 欧州大戦に於けるドイツの敗戦を極端ならしめたるは、ドイツ参謀本部が戦争の本質を理解せざりしこと、また有力....