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教会堂
「教会堂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
教会堂の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
ったらしい。古藤はやむなくまた五十川女史を訪問した。女史とは築地《つきじ》のある
教会堂の執事の部屋《へや》で会った。女史のいう所によると、十日ほど前に田川夫人の....
「突貫紀行」より 著者:幸田露伴
。 二十三日、同じく。 二十四日、同じく。 二十五日、朝、基督《キリスト》
教会堂に行きて説教をきく。仏教もこの教も人の口より聞けば有難《ありがた》からずと....
「新生」より 著者:島崎藤村
があった。それは会葬者の一人として麹町《こうじまち》の見附内《みつけうち》にある
教会堂に行われた弔いの儀式に列《つらな》った時のことだ。黒い布をかけ、二つの花輪....
「パルチザン・ウォルコフ」より 著者:黒島伝治
たその卵をポケットに拾いこんだ。 三 山の麓のさびれた高い鐘楼と
教会堂の下に麓から谷間へかけて、五六十戸ばかりの家が所々群がり、また時には、二三....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
ほどの迷いとがあるべきはずだと思う。どうしてそうやすやすと市街を歩いてる人がふと
教会堂に入るように信仰生活に入ることができるのであろうか。私はどうしても理解する....
「天馬」より 著者:金史良
附け、ふーと煙を吹き上げた。ぼうっと陽炎《かげろう》に霞んで程遠く西の彼方に天主
教会堂の高く聳《そび》え立った鐘楼が見え、そこら辺りに高層建築が氷山のように群立....
「フランダースの犬」より 著者:菊池寛
まだこの辺の人達の麦搗の役は充分足しています。この風車と向き合って古ぼけた小さな
教会堂が建っています。その細長い塔の上の鐘は、朝に夕に、静かな、かなしげな音をひ....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
ところもある起伏した土地、その丘の麓にある小さな村、その向うの広い見晴しと高台、
教会堂の塔、風車、狩猟をするための森、牢獄として使われている堡塁が上に立っている....
「フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
しく湿っぽい朝がついに訪れ、私の眠れなくてずきずき痛む眼に、インゴルシュタットの
教会堂と、その白い尖塔と時計が見えてきたが、それは六時を指していた。門番が私のそ....
「ローマ法王と外交」より 著者:国枝史郎
せ諸地方を廻らせ大小の旗を立て鈴を鳴らして囃立て、群集の注意を集め、さてその地の
教会堂へ入るや数日滞在し真面目に厳粛に儀式を執行する傍、赤色の大十字架の下に置い....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
って金が少し出来るとじきにひっくり返って、自分は元より仏教徒であるというて耶蘇の
教会堂から逃出して顧みない奴が沢山ある。
それはこうなる筈です。真実仏教を信じ....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
ら、そっと覗くと、ちょうどオペラの特等席から見おろすようなぐあいに、広々とした大
教会堂の内部が眺められるのだった。この会堂は、半ば宮殿であり半ば僧院でもある大ビ....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
ると身体を洗濯するとは、いずれが最も清潔なるや。 ニューヨーク府中の寺院(ヤソ
教会堂)、その主なるものおよそ五百棟ありという。しかして市中の人口百二十万なれば....
「酔っぱらい星」より 著者:小川未明
つけていました。 佐吉は、それらの有り様をながめながら歩いていますうちに、ある
教会堂の前にさしかかったのです。ちょうどその日は、クリスマスのお祭りでありました....
「青い星の国へ」より 著者:小川未明
は先生から承ったのでした。 また、先生のお母さんと、弟さんは、その町にあった、
教会堂の番人をなさっていることも知ったのでした。 だが、ついにおそれた、その日....