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教父
「教父〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
教父の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「外套」より 著者:ゴーゴリニコライ
・エローシキンといって、当時元老院の古参事務官であった、この上もなく立派な人物が
教父として控えており、また教母としては区の警察署長の細君で、アリーナ・セミョーノ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
のである。それでガリレオも七年間はおとなしくいたが、しかしとうとうジェシュイット
教父のグラッシ(Grassi)と学説上の論争に引っかかった。グラッシはちゃんと正....
「道徳の観念」より 著者:戸坂潤
度下に於ける古代倫理思想乃至倫理学(末期ギリシア及びギリシア・ローマ時代の哲学と
教父神学とを中心とする)からの伝統を有つわけで、この伝統の近世資本主義的変貌であ....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
想との結合者であった処の、併し結局ヘブライの宗教意識の神学的組織者であった処の、
教父聖アウグスティヌスにまで、吾々はこの問題を溯らせることが出来るだろう。意識は....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
テス等の手によって、又後には色々の種類の道徳論者達の手によって、又更に後になると
教父達や神学者達によって、更に近世になっては自我哲学者や精神哲学者によって、哲学....
「二つの短い話」より 著者:ケネディパトリック
てくれるんだね」 笛吹きは嬉しそうに云いました。 「あのね、俺がね、先の祭の時
教父の処から白い雄鵞鳥を一羽盗んだもんで、罰に
教父がパトリック山迄行って来いって....
「再び科学的精神について」より 著者:戸坂潤
ものではなく、又東洋(支那と印度とを含む)に特有なものでさえもない。護神論時代・
教父時代・以来のカトリック的精神に於てもなくはないものだ。だが、それが特に永く支....
「さまよえるユダヤ人の手記より」より 著者:寺田寅彦
た。虫をハンケチにくるんでカクシに押し込んでから自分はチェスタートンの『ブラウン
教父の秘密』の読みかけを読みつづけた。 研究所へ帰ってから思い出してハンケチを....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
こですぐさま洗礼が施されましたが、ダシュウ公爵夫人が教母で、ポチョームキン元帥が
教父でしてな!……」
「フョードル・パーヴロヴィッチ、もう聞いちゃあいられない!....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
前のほど愉快なものではなかった。洗礼式はただに教母を仮定するばかりではなく、また
教父をも仮定するものである。そして
教父は教母にたいしてある権利をもってるもので、....
「死刑囚最後の日」より 著者:豊島与志雄
な偉大な神聖なおごそかな尊むべきものとなったであろう。トラントの崇《あが》むべき
教父たちは、異端者らの改宗をも希望したので、神聖会議は不信者の帰依を希うがゆえに....
「学生と生活」より 著者:倉田百三
らぬ。学生時代を童貞ですごすことは一生から見て、少しも損失ではない。これは冷淡な
教父の如き心でいうのでなく、現実的な考慮を経ていうのである。つまり女を知るの機会....
「ヨーロッパ的性格 ニッポン的性格」より 著者:坂口安吾
あります。 ところで、このフランシスコ・ザヴィエルという人物でありますが、この
教父がどうしてニッポンへやって来るようになったかと申しますと、実はザヴィエルはイ....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
のである。 サン・タントワヌの聖なる御顔………… サン・タントワヌはキリスト教
教父の聖アントワヌ(英語読みならば聖アントニー)の名をとった地名であるので、ここ....
「嫁入り支度」より 著者:神西清
らっしゃるんです?」と、暫くしてわたしはきいた。 「肌着ですの。縫いあがったら、
教父さまのところへ、かくして頂きに行きますの。さもないとエゴール・セミョーヌィチ....