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教科書
「教科書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
教科書の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十本の針」より 著者:芥川竜之介
。つまり一本の薔薇《ばら》の花はそれらの人々には美しいとともにひっきょう植物学の
教科書中の薔薇科《しょうびか》の植物に見えるのである。現にその薔薇の花を折ってい....
「文章」より 著者:芥川竜之介
イギリス》語の訳読を教えている。が、授業の合《あ》い間《ま》には弔辞を作ったり、
教科書を編《あ》んだり、御前《ごぜん》講演の添削《てんさく》をしたり、外国の新聞....
「十円札」より 著者:芥川竜之介
者《ちょうじゃ》らしい寛厚《かんこう》の風を具《そな》えている。保吉は英吉利語の
教科書の中に難解の個所を発見すると、必ず粟野さんに教わりに出かけた。難解の、――....
「金将軍」より 著者:芥川竜之介
大差のない日本男児に教える歴史はこう云う伝説に充ち満ちている。たとえば日本の歴史
教科書は一度もこう云う敗戦の記事を掲げたことはないではないか?
「大唐《もろこし....
「毛利先生」より 著者:芥川竜之介
》の髪の毛が、わずかに残喘《ざんぜん》を保っていたが、大部分は博物《はくぶつ》の
教科書に画が出ている駝鳥《だちょう》の卵なるものと相違はない。最後に先生の風采を....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
すれば「つれづれ草」の名高いのもわたしには殆《ほとん》ど不可解である。中学程度の
教科書に便利であることは認めるにもしろ。
徴候
恋愛の徴候の一つは彼....
「たね子の憂鬱」より 著者:芥川竜之介
などと云うものはなかった。洋食の食べかたなどと云うものは?――彼女はふと女学校の
教科書にそんなことも書いてあったように感じ、早速|用箪笥《ようだんす》の抽斗《ひ....
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
》置いた向うにある、書斎の唐紙《からかみ》をあけました。これは茶の間へ行く間に、
教科書其他のはいっている手提鞄《てさげかばん》を、そこへ置いて行くのが習慣になっ....
「保吉の手帳から」より 著者:芥川竜之介
変っていた。
恥《はじ》
保吉《やすきち》は教室へ出る前に、必ず
教科書の下調《したしら》べをした。それは月給を貰《もら》っているから、出たらめな....
「国貞えがく」より 著者:泉鏡花
なじ》だが。」 と織次は屹《きっ》と腕を拱《く》んだ。 「私が学校で要《い》る
教科書が買えなかったので、親仁《おやじ》が思切《おもいき》って、阿母《おふくろ》....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
になる。 スペクトルによって観測される二重星の離心率はやや小さく、ニューカムの
教科書『通俗天文学』に挙げてある一八個について言えば〇と〇・五二の間にあり、平均....
「一利己主義者と友人との対話」より 著者:石川啄木
時さ。 B もう大分統一されかかっているぜ。小説はみんな時代語になった。小学校の
教科書と詩も半分はなって来た。新聞にだって三分の一は時代語で書いてある。先を越し....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
。 この静かな時間を利用して東洋史の大筋を一度復習して見たい気になり、中学校の
教科書程度のものを読んでいる中に突如、一大電撃を食らった。私は大正八年以来、日蓮....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
の友だちの一人――清水昌彦君の作品である。「泰ちゃん」はこういう作文の中にひとり
教科書のにおいのない、生き/\とした口語文を作った。それは何でも「虹」という作文....
「色盲検査表の話」より 著者:石原忍
誌機関を通じて公表することとなりましたため、石原表は漸次世界に識られ、各国の眼科
教科書にも掲載されるようになったのであります。そしてその後ロシア・フランス等にお....