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教訓
「教訓〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
教訓の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「少年」より 著者:芥川竜之介
におのずから車輪をまわしている。……
保吉は未《いま》だにこの時受けた、大きい
教訓を服膺《ふくよう》している。三十年来考えて見ても、何《なに》一つ碌《ろく》に....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
互に憐まなければならぬ。ショオペンハウエルの厭世観《えんせいかん》の我我に与えた
教訓もこう云うことではなかったであろうか?
夜はもう十二時を過ぎたらしい。星も....
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
わたしは自然とほほ笑《え》みました。御主人は以前もこう云う風に、わたしたちへ御
教訓なすったのです。「変らぬのは御姿ばかりではない。御心もやはり昔のままだ。」―....
「時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
かえって我々の味方であった。そうしてこの経験は、前の二つの経験にも増して重大なる
教訓を我々に与えている。それはほかではない。「いっさいの美しき理想は皆|虚偽《き....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
はお前が従う為めに結果される思想なり言説なり行為なりが、仮りに外界の伝説、習慣、
教訓と衝突矛盾を惹き起すことがあろうとも、お前は決して心を乱して、私を疑うような....
「戦争中止を望む」より 著者:伊丹万作
した結果がいかなるものか。民力、民富の発展を抑制した罰がいかなるものか。それらの
教訓こそはこの戦争が日本に与えたあまりにも痛切な皮肉な贈物というべきであろう。....
「成長が生んだ私の恋愛破綻」より 著者:伊藤野枝
れる事は辛抱が出来ないのですから。それで、ただ私が過去の破れた結婚生活から受けた
教訓だけをお話ししようと考えています。 私の最初の自ら進んでした結婚は破れまし....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
に取りて竜宮行の準備だったのでございました。私はそこで乙姫様からいろいろと有難い
教訓やら、お指図やら、又おやさしい慰めのお言葉やらを戴きました。お蔭で私は自分で....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
窟とか、嘘や出鱈目とかは、私の知れる限りに於て、全然痕跡もなく、何れも皆真面目な
教訓、又は忠言のみであった。 『初期の通信は、前にも言った通り皆細字で書かれ、其....
「ひこうかばん」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
てあげてくださいましね。両親とも、たいへんお話ずきなのですからね。おかあさまは、
教訓のある、高尚なお話が好きですし、おとうさまは、わらえるような、おもしろいお話....
「戦争責任者の問題」より 著者:伊丹万作
のはやむを得ないことだからである。 要するに、このことは私にとつて一つの有益な
教訓であつた。元来私は一個の芸術家としてはいかなる団体にも所属しないことを理想と....
「註文帳」より 著者:泉鏡花
さる、甥御が一方。悪い茶も飲まずに、さる立派な学校を卒業なされた。そのお祝に、御
教訓をかねてお遣物になさるつもり、まずまあ早くいってみりゃ、油断が起って女狂、つ....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
せざるに至るこれなり。 政教子曰く、ヤソ教者布教の手段は、要するに婦人と小児を
教訓して、その道に引入するの一事にあり、別して婦人を
教訓するをもって第一手段とす....
「まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
ける労働階級の指導性は確立せられんとして居る。 一月大会の分裂は党員によりよき
教訓を与え此の自己批判の上に社会党躍進の大勢は整備されつつある。私は私年来の主張....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
観破せられる。これは欧州大戦の持久戦争となる予報であったのだ。ドイツはこの戦争の
教訓に依り重砲の増加に努力した。着眼は良かったが、まだまだ時勢の真相を把握するの....