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散会
「散会〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
散会の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球図」より 著者:太宰治
ら聞き、このつぎの訊問のときにはひとつそれをシロオテに見せてやるよう、言いつけて
散会した。 一日おいて二十五日に、白石は早朝から吟味所へつめかけた。午前十時ご....
「牛肉と馬鈴薯」より 著者:国木田独歩
には伯爵家《はくしゃくけ》の令嬢なども見えていましたが夜の十時頃|漸《ようや》く
散会になり僕はホテルから芝山内《しばさんない》の少女《むすめ》の宅まで、月が佳《....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
校長の閉会の挨拶がはじまった時は、校庭はもはや黄昏れていた。「紅燃ゆる」を歌って
散会したあと、応援団長の推戴式があった。校庭に篝火をたき、夕闇の中で酒樽を抜いて....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
谷軍医監の祝辞ありて正午閉式、引続いて祝宴に移り翁の逸話懐旧談に歓を尽し一時過ぎ
散会した。因に同銅像は昨秋十月旧門弟一同発起となり一月着工、胸像は福岡県糸島郡出....
「創生記」より 著者:太宰治
りのことあるまいかと、みなみな打ち寄りて相談、とにかく太宰を呼べ、と話まとまって
散会、――のち、――荻窪の夜、二年ぶりにて井伏さんのお宅、お庭には、むかしのまま....
「霊魂第十号の秘密」より 著者:海野十三
て、初めからの話を語り出したのである。 その夜の来会者は、十二分に満足を得て、
散会していった。そして誰もが、心霊というものについて、もっともっと真剣に考え、そ....
「赤旗事件の回顧」より 著者:堺利彦
対抗の気分、にらみあいの気味があった。けれども会はだいたい面白く無事に終わって、
散会が宣告された。皆がそろそろ立ちかけた。するとたちまち一群の青年の間に、赤い、....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
たのは、夜の十一時を過ぐる頃であった。さらに茶菓の御馳走になって、十二時を合図に
散会。秋雨|瀟々、更けても降り止まなかった。 この日の講話が速記者幾人によって....
「若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
めい、かっぱつに意見をかわしました。そして、新人会員のばんざいを、最後にとなえて
散会しました。 たしかに、ローリイのサム・ウェラー氏の入会は、このクラブに生気....
「保久呂天皇」より 著者:坂口安吾
いのをジッとこらえていた。一言も発せず、身動きもしなかった。結論がでて、みんなが
散会しはじめると、彼もだまって歩きだした。石室の中へもぐりこんで、ゴロッと横にな....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
連の顔が揃う。カミナリがやむと、にわかに気焔をあげるようなことはなく、なんとなく
散会するものだそうだね。隠れ里へ駈けこむ順がほぼ極っていて、特に、一番、二番、三....
「遁走」より 著者:葛西善蔵
非常な盛会だ――誰しもこう思わずにはいられなかっただろう。 十一時近くなって、
散会になった。後に残ったのは笹川と六人の彼の友だちと、それに会社員の若い法学士と....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
ざまずきて祈請し、演説せんと欲するものはたちて演説し、一時間ないし一時間半にして
散会す。
散会の前にはおよそ五分間、一同首を垂れ沈思黙座す。これ、その宗の主義、外....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
中、日本の練りようかんおよびヒキ茶のアイスクリーム、もっとも来客の称賛を得たり。
散会の後、日本人のみさらに相会し、藤井氏の発声にて「君が代」を奏し、聖寿万歳を唱....
「はつ恋」より 著者:神西清
たがってるんですな」と、ルーシンがわたしに耳打ちした。 わたしたちは、まもなく
散会した。ジナイーダは急に物思いに沈んでしまうし、公爵夫人は頭痛がすると言いによ....