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散文
「散文〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
散文の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十本の針」より 著者:芥川竜之介
レエルはあらゆる精神病院に充《み》ち満ちている。ただ「悪の華《はな》」や「小さい
散文詩」は一度も彼らの手に成ったことはない。
五 2+2=4
2....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
る新世界の外れだった。 「俗悪やわ。引き返しましょう」 そして彼女自身もひどく
散文的な気持になってしまって、紀代子は豹一の友達が彼女に下手な文章の恋文を送った....
「弓町より」より 著者:石川啄木
しても、「しかし詩には本来ある制約がある。詩が真の自由を得た時は、それがまったく
散文になってしまった時でなければならぬ」というようなことをいった。私は自分の閲歴....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
。私は小児のように常に驚異の眼を見張っていることは出来なくなった。その現実的な、
散文的な私にも、愛の働きのみは近づきがたき神秘な現われとして感ぜられる。 愛は....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
光輝が現われた。
「それが、まさに悪夢なんだ。怖ろしい神秘じゃないか。どうして、
散文的に解る問題なもんか」と一旦は狂熱的な口調だったのが、しだいに落着いてきて、....
「ルバイヤート」より 著者:小川亮作
英語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、イタリイ語等への直接ペルシア語からの韻文や
散文の訳が数多く試みられた。わが国でも、明治四十一年(一九〇八年)にはじめて蒲原....
「明治十年前後」より 著者:淡島寒月
んだ。これは才麿という人が、一日一万句を江戸でよんだことに対抗したものであった。
散文を書いたのは、天和二年四十二歳の時で、『一代男』がそれである。 幸い私は西....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
あったら百瀬に差入れてやってくれ。 いつかのエスペランタユ・プロザゾエ(エス語
散文集)、ない筈はないのだが、あるいは表紙がとれているかも知れん。もう一度さがし....
「映画と民族性」より 著者:伊丹万作
ここにはむろん芸術の範疇の問題もある。すなわち絵画は文学よりも国際性があり、
散文は詩よりも国際性に富むという類である。 たとえばユゴーといえば我々はすぐに....
「バークレーより」より 著者:沖野岩三郎
たら、会って話してみたかったと思ったが、どうせ会った所で詩人でなく美術家でない、
散文的な私のことだ、先方に迷惑をかけるだけと思って、訪問にも出かけなかった。 ....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
とも、一流の詩人になったであろう」と。旅行中に詩も作ったし、「旅中の慰め」という
散文もある。 ―――――――――――― 、一八二九年五月十....
「大阪の可能性」より 著者:織田作之助
でただ少数の細かいニュアンスを味っているだけにすぎず、詩的であるかも知れないが、
散文的な豊富さはなく、大きなロマンや、近代的な虚構の新しさに発展して行く可能性も....
「歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
な言語情調を喜び過ぎて居る様にも感ぜられる。ともかくも、この手を抜く手法から来る
散文に近い印象を、或は一種の兆しと誤認して居るのではあるまいか、と案じている。茂....
「広告」より 著者:伊丹万作
芭蕉以後、芭蕉に肉迫せんとする気魄を見た。 私には詩はわからない。なぜなら私は
散文的な人間であるから。 しかし私のいだいている概念からいえば、詩というものは....
「芸術は生動す」より 著者:小川未明
、また主義そのものでもない。全く、詩的感激に他ならないと思うのです。 すべて、
散文の裡に、若し、この詩的感激を見出さない記録があったなら、決してそれは芸術であ....