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「敬慕〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

敬慕の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
デパートの絞刑吏」より 著者:大阪圭吉
な活動の上に利用しようとたくらんだ。が、日を経るにつれて私の野心は限りない驚嘆と敬慕の念に変って行った。そうして間もなく私は、本郷の下宿を引き払って彼の住んでい....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
ここに葬られた。 「これだけ立派な墓が建てられているのを見ると、村の人にはよほど敬慕されていたんでしょうね。」と、わたしは云った。 「そうかも知れません。」 ....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
対照というべきであります。どちらも学者で忠臣でありますから、元遺山もひそかに彼を敬慕していたのかも知れません。あまりに前置きが長くなりましては御退屈でございまし....
富岡先生」より 著者:国木田独歩
さを加えておるのかとも自分は思う。自分は決して浮きたる心でなく真面目にこの少女を敬慕しておる、何卒か貴所も自分のため一臂の力を借して、老先生の方を甘く説いて貰い....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
けたとて致方がございませぬから、良い加減に切り上げますが、兎に角弟橘姫様に対する敬慕の念は在世中から深く深く私の胸に宿って居たことは事実でございました。『尊のお....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
者と、埋葬夫とを兼ぬる有様であった。その勇気と忠実と親切とは、当然教区民の絶大の敬慕を贏ち得たが、健康が許さないので、一八六八年他の教区に転任した。彼は何所へ行....
学生と教養」より 著者:倉田百三
著者の人間が誠実に、熱烈に、条理をつくして、その全容を表現しているかを見出して、敬慕の念を抱かずにはいられないであろう。それは文芸の傑作に触れた感動にも劣るもの....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
の詩を鶴見よりは器用に書いて、『新小説』などによく投じていた。藤村は活東がかれを敬慕していたことを知っていたにちがいない。そうしてみれば活東を伴って訪ねたのは鶴....
暗黒星」より 著者:黒岩涙香
ている大紳商、大紳士も、様は無い。常はその限り無き富を以て、金力を以て、羨まれ、敬慕せられ、殆ど世界を支配するほどの威勢の有った身が、自分のお仕|被せに生活する....
磯部の若葉」より 著者:岡本綺堂
ここに葬られた。 「これだけ立派な墓が建てられているのを見ると、村の人にはよほど敬慕されていたんでしょうね」と、私はいった。 「そうかも知れません。」 僧は彼....
随想」より 著者:上村松園
とは勿論、日本画の骨子に松年先生の賜物もあるが、栖鳳先生の偉大なる御指導の程にも敬慕と感謝の念は忘れることは出来得ない。 真に現時の絵画を、過去のそれに比較す....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
状態を聞きますに、実に仏教の道徳を備えた御方はかくもあるべきものかと人をして讃嘆敬慕の念に堪えざらしむる事がございます。私の説くところはただにその弟子のシャブズ....
西航日録」より 著者:井上円了
西方に碑銘あり。この下に学界の一大偉人の永眠せるを思えば、粛然として、おのずから敬慕の情禁じ難きを覚ゆ。左に所感のままをつづる。 プレゲルの水にうつれる月までも....
「にんじん」とルナアルについて」より 著者:岸田国士
対蹠的と思われる流派の天才を、それが彼に感動を与えるという理由によって、讃嘆し、敬慕した。ヴィクトル・ユゴオがそれである。「嫌いなものが嫌いなほど、好きなものが....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
皇軍の仁愛あふるる軍規と施設の真価が発揮せられた事はあるまい。 この時の日本軍敬慕の北京人の感情は、その後の日露戦争に於て清国をして親日一色ならしめた有力な原....