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「数ふ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

数ふの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
根岸お行の松 因果塚の由来」より 著者:三遊亭円朝
れにしてもお前さんこそ何うして其様《そんな》お姿におなんなすったんですえ」 場数ふんでまいった蓮葉者《はすッぱもの》でございましたなら、我が身の恥辱《はじ》は....
源氏物語」より 著者:紫式部
と言って、指を痛そうに曲げてその家を出て来たのです。 『手を折りて相見しことを数ふればこれ一つやは君がうきふし 言いぶんはないでしょう』と言うと、さすがに....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
の頃貸家払底で家賃も上って来ているので、ここの大家さん、勘定だかく、家をすこし間数ふやして40か¥45とる魂丹かもしれず。こっちへ何と話をして来る気か、とそのと....
名古屋スケッチ」より 著者:小酒井不木
なくなるのである。 とはいふものゝ、最近の名古屋を知らうとするものは、数十軒を数ふるカフエーを見のがしてはならない。昼なほ手さぐりを要するやうな暗さの中で、コ....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
く知っている通り、「秋の野《ぬ》に咲《さ》きたる花を指《およ》び折《を》り、かき数ふれば七種の花」、「はぎの花を花《ばな》葛花《くずばな》瞿麦《なでしこ》の花、....
江戸芸術論」より 著者:永井荷風
《おもむ》かんとする時、一層その英姿を引立たしむる等その活用の範囲|挙《あ》げて数ふべくもあらず。『二十四孝』十種香《じっしゅこう》の場《ば》の幕明を見たるもの....
私本太平記」より 著者:吉川英治
りして 雲井にみゆる 生駒山かな の写生があるし「堀川百首」には――五月雨は日数ふれども渡の辺の、大江の岸は浸さざりけり――などの景観も見える。 おそらく、....
雷門以北」より 著者:久保田万太郎
好みより衣服器具の選択など、形式上のすべてがいわゆる江戸趣味と背馳するもの挙げて数ふべからず。』とはっきり結論を下している。そうしてさらに『およそ斯くの如きは、....