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「数奇者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

数奇者の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
がら来てみたのじゃ。なるほど伊勢音頭も花やかでよい、花やかで面白いけれども、それ数奇者《すきもの》には得て癖がありがち、家に容貌《きりょう》なら品行《ひんこう》....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
こで美術協会の起りのそもそもの最初の事を話します。明治十三年頃に、当時或る一部の数奇者――単に数奇者といっては意を尽くせませんが、或る一部の学者|物識りであって....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
こういうことが幾度となく重なっていました。 私は、妙な人だと思っていた。いずれ数奇者で、彫刻を見るのが珍しいのであろう位に思っていた。風采の上から、まず自分の....
氷湖の公魚」より 著者:佐藤垢石
せたが、その水の味によって汲み場を指摘したという。文化ごろ煎茶の流行した時代には数奇者が集まって幾つもの椀に煎茶を盛って出し、その水の出所が多摩川か、隅田川か、....
死の接吻」より 著者:小酒井不木
を感じた。葬式はどの街にも見られた。日本橋の袂に立って、橋を渡る棺桶の数を数える数奇者はなかったが、仕事に離れて、財布の中の銭を勘定する労働者は無数であった。 ....
ハイカラ考」より 著者:木村荘八
服、靴、帽子、手袋等、アチラの装身具一切をあきなったという。 時は少し下るが、数奇者の――そしてモードに対して常にカンの鋭かった――音羽屋五代目菊五郎は、好ん....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
お前さんが立派な男になった所が見たいでしょう。 どうも見受ける所が、お前さんは数奇者になって、 女を迷わすには持って来いと云う様子だ。 童形の馭者 そ....