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数珠玉
「数珠玉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
数珠玉の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
像の前に連れて行き、「だいたい幼年期からの傴僂には、上部の肋骨が凸凹になっていて
数珠玉の形をしているものだが、それがこの像のどこに見られるだろう。だが、試しに、....
「足迹」より 著者:徳田秋声
派手な衣を着けて、顔のてらてらしたその法師は、じろじろお庄の顔を見い見い水晶の
数珠玉などを数えていたが、示されたことはあまり望ましいことでもなかった。法師は古....
「光と風と夢」より 著者:中島敦
り離れて、マターファが坐っており、時々彼の脣《くちびる》が動き、手頸《てくび》の
数珠玉の揺れるのが見える。 一同はカヴァを飲んだ。王が一口飲んだ時、全く驚かさ....
「爆弾太平記」より 著者:夢野久作
、紳士、警官、お酌、判事、検事、等々々といった順序に重なり合った珍妙極まる人間の
数珠玉なんだ。しかもその一つ一つが「助けてくれ助けてくれ」と五色の悲鳴をあげてい....
「鱗粉」より 著者:蘭郁二郎
というのに、ウソ寒くさえ感じられた。 遥か左方、入りくんだ海をへだてて、水晶の
数珠玉をつらねたように、灯の輝いているのが、今、銀座のように雑沓しているであろう....
「藤九郎の島」より 著者:久生十蘭
たのしみにするようになった。国の木は勿体なくて焚木《たきぎ》にされず、乾しあげて
数珠玉を彫《ほ》ったり箸にしたりした。 三月、四月とすぎ、五月になると、思いが....