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整理
「整理〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
整理の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「松江印象記」より 著者:芥川竜之介
。ペンキと電灯とをもって広告と称する下等なる装飾を試みることでもない。ただ道路の
整理と建築の改善とそして街樹の養成とである。自分はこの点において、松江市は他のい....
「路上」より 著者:芥川竜之介
こちらへ出て来て、一しょになろうと云うんでね。それにゃ国の田地《でんじ》や何かも
整理しなけりゃならないから、今度はまあ親父《おやじ》の年忌《ねんき》を兼ねて、そ....
「或る女」より 著者:有島武郎
日本の女は」
と問いかけた。事務長は例の塩から声で
「さあ、まだ帳簿もろくろく
整理して見ませんから、しっかりとはわかり兼ねますが、何しろこのごろはだいぶふえま....
「時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
の不便からだけでも、我々は今我々の思想そのものを統一するとともに、またその名にも
整理を加える必要があるのである。 見よ、花袋氏、藤村氏、天渓氏、抱月氏、泡鳴氏....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
いて、高利で貸すものがあるんだから困っちまう。千と千五百と纏ったお金子で、母様が
整理を着けたのも二度よ。洋行させる費用に、と云って積立ててあった兄さんの分は、と....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
寄りの部門に選び分ける。かく類別せられた経験の堆積を人々は知識と名づける。知識を
整理する為めに私は信憑すべき一定の法則を造る。かく知識の堆積の上に建て上げられた....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ういう軌道を動いている物体が更にまた幾度も互いに衝突する。そのために段々に軌道が
整理され、その結果はすべてが円形軌道を同じ方向に同じ中心のまわりに回ることになる....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
を目途とし、主要都市の根本的防空対策を断行すべきことを強く提案致します。官憲の大
整理、都市に於ける中等学校以上の全廃(教育制度の根本革新)、工業の地方分散等によ....
「演技指導論草案」より 著者:伊丹万作
然はなぜ排除しなければならぬか、その理由はただ一つ。 作中の世界は作者によって
整理された世界でなければならぬから。しかして
整理とは一面無意味な偶然の排除を意味....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
帯気で緊ると、笑も理に落ちるかと思ったっけ。やがて、故郷、佐賀県の田舎の実家に、
整理すべき事がある、といって、夏うち国に帰ったのが――まだ出て来ない。それについ....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
のは当らない。私はただ入神中のT女の口から発せらるる言葉を側で筆録し、そして後で
整理したというに過ぎません。 それなら本篇は寧ろT女の創作かというに、これも亦....
「ある自殺者の手記」より 著者:秋田滋
しずにいることよりもいっそういやなことだと思われた。私はそこで自分の書いたものを
整理しようと考えたのである。 私は久しい前から机の抽斗を掃除しようと思っていた....
「雑文的雑文」より 著者:伊丹万作
を打ち眺めましたということではないのである。 次に音楽といつてわるければ音響の
整理でもいい。そういうものがいかに重大であるかということを各会社ともにいつせいに....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
しかしファラデーは、かような小使風の仕事をするばかりでなく、礦物の標本を順序よく
整理したりして、覚書に定めてあるより以上の高い地位を占めているつもりで働いた。 ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
最大の関心事であるナポレオンの対英戦争の大陸封鎖の項に当面し、全力を挙げて資料を
整理し、昭和二年から三年への年末年始は、これを携えて伊豆の日蓮聖人の聖蹟に至り、....