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敵国
「敵国〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
敵国の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
。三十六万九千五百匹の河童たちはそのために健気《けなげ》にも戦死しました。しかし
敵国に比べれば、そのくらいの損害はなんともありません。この国にある毛皮という毛皮....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
妾《めかけ》にしたと云っても、帝国軍人の片破《かたわ》れたるものが、戦争後すぐに
敵国人を内地へつれこもうと云うんだから、人知れない苦労が多かったろう。――え、金....
「デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
彼は彼の国人が剣をもって失ったものを鋤《すき》をもって取り返さんとしました。今や
敵国に対して復讐戦《ふくしゅうせん》を計画するにあらず、鋤《すき》と鍬《くわ》と....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
。しかも破壊兵器は最も新鋭なもの、例えば今日戦争になって次の朝、夜が明けて見ると
敵国の首府や主要都市は徹底的に破壊されている。その代り大阪も、東京も、北京も、上....
「耽溺」より 著者:岩野泡鳴
ある。そして、レオナドその人は国籍もなく一定の住所もなく、きのうは味方、きょうは
敵国のため、ただ労働神聖の主義をもって、その科学的な多能多才の応ずるところ、築城....
「国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
堕落をしていたって、要路の高官とか、其の道の権威とか言われる連中が、そうむざむざ
敵国の云うことをきくわけはないじゃありませんか」 「そういうことを今あなたと議論....
「壊れたバリコン」より 著者:海野十三
僕の頬を夏の夜乍ら冷々と夜気がうちあたるのを感じました。 僕は我国を覘っている
敵国人が、我国の人跡稀なる山中に立て籠っていると聞いてさえ驚かされたのに、彼等は....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
外国と戦争するようになるとこの瓦斯マスクが、是非必要になるんです。東京市なんか、
敵国の爆撃機が飛んできて、たった五|噸の爆弾を墜せば、それでもう、大震災のときの....
「今昔ばなし抱合兵団」より 著者:海野十三
この地上に押しだすかということである。うっかりどこにでも出そうものなら、たちまち
敵国の空中スパイに発見されて、こっちの新しい地下都市の所在を突き留められてしまう....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
出発早々でどうにもしようがなかったのだ。それに、今だからいうが、本艇の出航が危く
敵国スパイに嗅ぎつけられようとしたのさ。成層圏の手前から、高度二十キロメートルの....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
ら、なかなか天晴なものだ」 仏天青は、ひどく日本軍の勇敢さに、ひき入れられた。
敵国が好きになるとは、困ったことであった。 彼は、新聞紙を、また折りかえして、....
「空襲下の日本」より 著者:海野十三
岡を襲撃してきた場合には、日本はどこに空軍の根拠地があって、どの方面から来襲する
敵国の爆撃隊と戦うのかしらんと思ったら、急に心配になってきたんですよ。兄さんは航....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
にしても何という奇妙な事実であろう。彼はフランク大尉のピストルの監視下にあって、
敵国のために最も重大な役わりを懸命に果しているのであった。 試運転成功 ....
「空襲警報」より 著者:海野十三
!」 警官の顔は見る見るまっさおになっていった。 「そうです。この死んだ男は、
敵国のスパイに違いありません。この直江津の町におそるべきコレラを流行させるために....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
戦戦争の時代を招来すべきを暗示しつつあり。しかして将来戦争は恐らくその作戦目標を
敵国民となすべく、
敵国の中心に一挙致命的打撃を加うることにより、真に決戦戦争の徹....