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「文化国家〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

文化国家の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
般若心経講義」より 著者:高神覚昇
の生命を深く信ずることによって、あくまでわれらに課せられた世界的使命たる、平和な文化国家の創造のために邁進したいと思うのであります。 第五講 空に徹するもの 是....
トカトントン」より 著者:太宰治
生命懸けで、ラストヘビーなんかやっているのです。別に、この駅伝競争に依って、所謂文化国家を建設しようという理想を持っているわけでもないでしょうし、また、理想も何....
今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
は、本質的な意味ではファシズムと反民主精神とを温存していながら、外面的には日本を文化国家として内外に信じさせようとして努力している。日本の民主化を第一歩において....
或る日の対話」より 著者:豊島与志雄
由に似ていた。完全なる敗戦と降伏、旧体制の瓦解と共に為さるる無血革命、平和主義の文化国家建設への進路、それらを輝らしだす恩恵の自由は、あまりに静かであった。本来....
ヤミ論語」より 著者:坂口安吾
日本の大半が焼け跡となり、これから建設、という今が何より適当で、これを利用して、文化国家建設のイトグチとすべきであろう。 禍いは、これを利用せよ。そして、進歩....
学生と教養」より 著者:倉田百三
るとなした。彼は個人主義の法治国家のかわりに、社会連帯の利害の上に建設せらるべき文化国家の理想をおき換えることを要請した。文化国家は国家の統制力によって、個人が....
カストリ社事件」より 著者:坂口安吾
文化。実に、これは、重大であるぞ。不肖、車善八、もうけたる大金を快く投げだして、文化国家建設に一身を挺す。これだけの人物は、日本に、おらんぞ。主義のため、国家の....
戦争論」より 著者:坂口安吾
中、弾圧、禁止を乱用したものだが、目に一丁字なき軍人がこれを行うのは、ともかく、文化国家と自称するものが、禁止の安易につくとは言語道断と云わねばならぬ。 エロ....
便乗型の暴力」より 著者:坂口安吾
に納得させるという精神と、納得し得ない側からの理論的な批判をうける謙虚さを失って文化国家の建設などが有るもんじゃない。....
図書館法楽屋話」より 著者:中井正一
として装われなければならない運命を、この法案は生まれるときに担っていたのである。文化国家となるのもまたつらい哉である。 公共図書館協議会なるものを九月に作った....
政治に関する随想」より 著者:伊丹万作
し、それだけではまだ十分ではない。粗悪な候補者どもの退場にダブツて、真に民主的な文化国家にふさわしい、優秀なる人材、良心的な候補者を多数登場させなくてはならぬ。....
猿の図」より 著者:三好十郎
芳 摘発する必要は、もちろんあります! その、その、このことは今後の日本を平和的文化国家として、真に革命し、再建して行く――なんだ――つまり――テッテイ的にこれ....
ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
界がどのように移り変わろうと一生を平和主義者で通すにちがいありません。日本は平和文化国家になったと宣言しました。けれども、まだどこか戦災を受けなかった地方には、....
文化の日」より 著者:吉川英治
市、服装、交通、住宅、いちおう外観はまあまあのていどにまで上昇してきた。だがまだ文化国家と誇るには文化の日を幾十秋も重ねなければ、文化万歳と呼べそうもないことは....