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「文句〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

文句の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
浅草公園」より 著者:芥川竜之介
21 この城の門の上。そこには横にいつの間《ま》にかこう云う文句が浮かび始める。―― 「この門に入るものは英雄となるべし。」 ....
戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
う》を極めていた。すると、折り返して来た手紙には、始めからしまいまで猛烈な非難の文句のほかに、何一つ書いてない。 自分はあなたの八犬伝といい、巡島記といい、あ....
疑惑」より 著者:芥川竜之介
「質疑なら明日《みょうにち》講演場で伺いましょう。」と云う体《てい》の善い撃退の文句を用意していた。しかし相手はやはり顔の筋肉一つ動かさないで、じっと袴の膝の上....
邪宗門」より 著者:芥川竜之介
ました。しかもそれを誠らしく見せかけようと云う出来心から、御姫様から頂いた御文の文句や、御歌などを、ある事もない事も皆一しょに取つくろって、さも御姫様の方が心を....
」より 著者:芥川竜之介
る》し下され度《たく》候《そうろう》。」 これはその葉書の隅に肉筆で書いてある文句だった。僕はこう云う文句を読み、何冊かの本が焔《ほのお》になって立ち昇る有様....
片恋」より 著者:芥川竜之介
笛《よびこ》が鳴って、写真が消えてしまったんだ。あとは白い幕ばかりさ。お徳の奴の文句が好《い》い、――「みんな消えてしまったんです。消えて儚《はかな》くなりにけ....
奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
ぼその「御願い」もわかりそうな気がした。と同時にそれを切り出された場合、答うべき文句も多そうな気がした。しかし伏目《ふしめ》勝ちな牧野の妻が、静《しずか》に述べ....
水の三日」より 著者:芥川竜之介
くの人々がこの窓の外に群がった。いよいよはがきに鉛筆を走らせるまでには、どうにか文句ができるだろうくらいな、おうちゃくな根性ですましていたが、こうなってみると、....
或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
里げしきの「さすが涙のばらばら袖に、こぼれて袖に、露のよすがのうきつとめ」と云う文句さえ、春宮《しゅんきゅう》の中からぬけ出したような、夕霧や浮橋のなまめかしい....
お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
た。兄は帰って来るだろうか?――そう思うと彼は電報に、もっと大仰《おおぎょう》な文句を書いても、好かったような気がし出した。母は兄に会いたがっている。が、兄は帰....
素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
よ。今に返報をしてやるから。」などと、素戔嗚の勇力を笠に着た、横柄《おうへい》な文句を並べたりした。 十 素戔嗚《すさのお》は彼の不平を聞き流してから、相....
二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
た。ある者は、宅の黒塀へ学生以上の手腕を揮《ふる》って、如何《いかが》わしい画と文句とを書きました。そうして更に大胆なるある者は、私の庭内へ忍びこんで、妻と私と....
田端日記」より 著者:芥川竜之介
った小唄の話をしてやった。何がどうとかしてござりんすと云う、大へんな小唄である。文句も話した時は覚えていたが、もうすっかり忘れてしまった。赤木は、これも二三杯の....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
。表題には、「光の磁気を帯ぶること」または「磁気指力線の照明」というような、妙な文句がつけてある。 ファラデーのこの論文がまだ発表されない前に、ファラデーはま....
三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
めに、夫婦は一晩費してしまいました。太郎右衛門が読んだ時と、お神さんの読んだ時と文句がちがうので大変に困りました。 「何しろ、拾った人に、親切にしてくれろってこ....