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文学史
「文学史〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
文学史の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「風の便り」より 著者:太宰治
品を一篇のこさず読んでまいりました。あれから二十年、あなたは、いまでは明治大正の
文学史に、特筆大書されているくらいの大作家になってしまいました。絢爛《けんらん》....
「芥川の事ども」より 著者:菊池寛
の生活力を、刺激したならばと思うが、万事は後の祭りである。 作家としての彼が、
文学史的にいかなる位置を占めるかは、公平なる第三者の判断に委すとして、僕などでも....
「ルバイヤート」より 著者:小川亮作
る高い。だから田舎の農夫でもその詩の一首や二首は知っている。現代イラン人の書いた
文学史にはオマルの名は八大詩人の中に数え上げられている。それにもかかわらず、彼の....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
)および原書仏語辞書を送ってくれ。いずれも本箱の下の棚にあったと思う。 ドイツ
文学史、英
文学史(この二冊は日本文でも欧文でもよし)および支那
文学史を、守田と安....
「嫉みの話」より 著者:折口信夫
、去る方法として尼になるが、その以前は、神の要求のためだとしている。 わが国の
文学史に現われる女は、上の階級の者か、神に仕えている女に限られている。そういう女....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
たまま、せっせと前の小説をつづけて行った。それから仕事に疲れると、テエヌの英吉利
文学史をひろげ、詩人たちの生涯に目を通した。彼等はいずれも不幸だった。エリザベス....
「金銭無情」より 著者:坂口安吾
他でも彼の評判を耳にしたことがあつた。QQ神父及びLL氏、LL氏は日本の大学では
文学史や中世思想史を講ぜられたが、本国|仏蘭西に於ては著名な羅典語学者で、私はこ....
「馬琴の小説とその当時の実社会」より 著者:幸田露伴
り賞されないのみならず、あるいはクサされる傾きさえある人でありますが、先ず日本の
文学史上にはどうしても最高の地位を占めて居る人でございまして、十二分に尊敬すべき....
「チェーホフ試論」より 著者:神西清
説や環境説などの口出しを一さいゆるさぬ根づよさと厳しさがあるからだ。 もちろん
文学史的に見れば、彼を八〇年代の児とすることは正しいであろう。だがそれは主として....
「イプセン百年祭講演」より 著者:久保栄
、同時代人を動かした傑作なのでありますが、イプセンは、もし三十で死んだとしたら、
文学史上に不朽の名を残すことはできなかったでしょう。初期のイプセンがスカンヂナヴ....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
て『浮雲』が一頭地を挺んずる新興文芸の第一の曙光であるは争う事は出来ない。中には
文学史上の著名の傑作が時代という考を去るとしばしば価値が乏しくなる幾多の例から推....
「フランケンシュタイン」より 著者:宍戸儀一
書いたり、夫シェリーの詩の編集に従事したり、紀行文を発表したりした。しかし、世界
文学史のうえで独特の位置を永遠に要求するのは、夫の生前に書いたこの『フランケンシ....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
声を初めて高めたのであった。それ以来今日まで引続いて広く読まれていると共に、また
文学史上においても確乎たる古典的地位を贏ち得ているのである。 「宝島」は洵に少年....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
に忘れてならぬのは、漢詩と和歌、からうたと意識するかのごとき立場からいえば、日本
文学史はまさにこの時代にはじまったのであり、和歌文学はまさにこの時代に発芽したの....
「春水と三馬」より 著者:桑木厳翼
筆たる大衆向教訓書といってもよいであろう。 次に挙げた『赤本智恵鑒』が如何なる
文学史的地位を有するかは知らない。其作者は序文によると臍斎主人|飯袋子といい、明....