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文学論
「文学論〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
文学論の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「世相」より 著者:織田作之助
モアだよ」とその当時私は友人の顔を見るたび言っていたが、無論お定の事件からこんな
文学論を引き出すのは、脱線であったろう。 が、とにかく私は笑えばいいと思った。....
「鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
金属の表面ばかりが太陽にきらきら光っている……。 某日。――麻川氏と始めて少し
文学論のような話をした。私が「どうも日本の自然主義がモーパッサンやフローベルから....
「忘れえぬ人々」より 著者:国木田独歩
であった。 『もう寝ようかねエ。随分|悪口も言いつくしたようだ。』 美術論から
文学論から宗教論まで二人はかなり勝手にしゃべって、現今の文学者や画家の大家を手ひ....
「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
更に進んで文人の権威を認めしめるように一大努力をしなければならぬ。 小生は今は
文学論をするツモリでないから、現在の文学其ものに就ては余り多くを云わない。唯、文....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
、ロジカ(倫理学)。 英文。ルクリュ著、プリミチフ(原人の話)。ドラマチスト(
文学論)。スカンジネビアン(北欧文学)。フレンチ・ノベリスト(仏国文学)。 仏....
「青春論」より 著者:坂口安吾
否定できぬが、僕の生活がそういうものを軌道にしてはいないのである。だが、僕は今、
文学論を述べることが主眼ではない。 このような微妙な心、秘密な匂いをひとつひと....
「滝田哲太郎氏」より 著者:芥川竜之介
れていた。尤も僕の鑑賞眼は頗る滝田君には不評判だった。「どうも芥川さんの美術論は
文学論ほど信用出来ないからなあ。」――滝田君はいつもこう言って僕のあき盲を嗤って....
「可能性の文学」より 著者:織田作之助
アリスム(実存主義)を提唱し、最近|巴里で機関誌「現代」を発行し、巻頭に実存主義
文学論を発表している。エグジスタンシアリスムという言葉は、巴里では地下鉄の中でも....
「中毒」より 著者:織田作之助
あっけに取られていると、二人は起ち上って、ダンスをはじめた。ダンスがすむと、また
文学論に移ったということである。十日ほどして同じ雑誌でT・Mという福井に疎開して....
「東京文壇に与う」より 著者:織田作之助
関雑誌を発行して異色ある郷土文学を起したならば、どうであろうか」 ひところ地方
文学論がさかんであったが、十年前に書かれたこの文章にまさる地方
文学論を、私はいま....
「土足のままの文学」より 著者:織田作之助
僕はこの小説に見たと思った。終戦後大作家まで自分の作品を棚に上げたもっともらしい
文学論を書いているが、凡百のそれらの
文学論よりは「ファビアン」一冊の方が、どれだ....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
こうのというよりはドダイ小説や戯曲を尊重する気がしなかった。坪内逍遥や高田半峰の
文学論を読んでも、議論としては感服するが小説その物を重く見る気にはなれなかった。....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
時の聴講生であったと思う。が、ビェリンスキーやドブロリューボフを祖述する二葉亭の
文学論は当時の女学生の耳には(恐らくは今の女学生にも)余りに高遠|深邃であって、....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
になって来ているのである。定家の意図はほぼ明らかだと思う。 これはつまり、伝統
文学論の立場がはっきり出来上ったことにほかならない。『千載集』では、詩歌が文芸で....
「春水と三馬」より 著者:桑木厳翼
斯様な標題を掲げたが、何もこんな陳腐な題目で柄にもない
文学論を試みようとするのではない。「図書」という雑誌の性質に鑑み、此二人に関係あ....