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「文教〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

文教の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
思うコケ共が多いので、権威ある堅実な著書の売行が減少したのである、これ円本は正に文教を賊するもの 自己のタメに成る良書を買わないで「安かろう悪かろう」の全集物を....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
かたちづくる平田派の学者を率いて、直接に新政府の要路に当たっているとか。今は師も文教の上にあるいは神社行政の上に、この御一新の時代を導く年老いた水先案内である。....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
理想は、やがて太政官中の神祇官を生み、鉄胤先生を中心にする神祇官はほとんど一代の文教を指導する位置にすらあった。大政復古の当時、帝には国是の確定を列祖神霊に告ぐ....
李陵」より 著者:中島敦
よいときの武帝《ぶてい》は誠《まこと》に高邁闊達《こうまいかったつ》な・理解ある文教の保護者だったし、太史令《たいしれい》という職が地味な特殊な技能を要するもの....
今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
持説をただ卑俗化したものにすぎず一般の不評を買った。吉田内閣は自分の文部省の手で文教改革の骨組を決めてしまうことに努力した。きわめて保守的な教育刷新委員会が出来....
社会時評」より 著者:戸坂潤
とになっているが、時の文部大臣奥田義人が認めた京大の模範的伝統を蹂躙することは、文教の府として、それ自身引け目を感じることである。まして勅令違反の嫌疑まで受けて....
明治美人伝」より 著者:長谷川時雨
しきを招かれたそればかりでなく、音楽や芸術のたぐいにとりてばかりでなく、すべての文教のために、忘れてならないお方でおわしました。主上にはよき后でおわしまし、国民....
外来語所感」より 著者:九鬼周造
。挙国一致して日本語の国民性を擁護すべきであろう。故松田文相の外来語排撃の旗印は文教の府の首班として確かに卓見であった。我々はしかし文部省あたりの調査や審議に任....
ひと吾を公式主義者と呼ぶ」より 著者:戸坂潤
て見ると日本の現在の支配者達は、最後の努力を払って、科学の駆逐に汲々としている。文教審議会と云い教学局という、どれも明らかに「科学」に対抗していることを思い出さ....
教育映画について」より 著者:寺田寅彦
く映画の力だと云っても誇張ではあるまい。実に恐るべきことである。それだのに我国の文教の枢府ではこの事実に無神経である。 映画などは不良少年少女の見るものである....
自警録」より 著者:新渡戸稲造
でなくてはならぬ。位地を選んで大臣、局長、課長にならねばならぬということはない。文教の職にあたった政治家は、たくさんあるけれども、なんらの功績を残さぬ者が多い。....
魔都」より 著者:久生十蘭
に忌まれ、仏国総督の不満にも拘らずわざわざ日本から多数の教師を招聘して専心日本の文教をされたことは、前にも述べたが、巴里に遊学して七月十四日《キャトルウズ・ジュ....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
させているうちに、岩根の下ゆく水、たがいの心が通うようになりました。……お父上は文教のお心深く、諸事わけてもご厳格。このような始末がお耳にはいったら、数馬の生命....
学校の説」より 著者:福沢諭吉
せ》ぎ、一夫も報国の大義を誤るなきは、けだしその大本《たいほん》、脩徳開知独立の文教にあり。今我邦に私塾を立つるも、この趣意を達せんとするなり。その得、五なり。....
四十年前」より 著者:内田魯庵
六年頃に一夫一婦論を説いて婦人の権利を主張したほどのフェミニストであったから、身文教の首班に座するや先ず根本的に改造を企てたのは女子教育であった。 優美よりは....